ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン王妃は世界で一番偉そうである コミカライズ版 3 シリウスコミックス
漫画:新城一
原作:海月崎まつり
出版社:講談社
元海賊な山賊に攫われた覇王系の王妃、ヴィクトリア・ウィナー・オーストウェン。
山賊たちを器の大きさで魅了したヴィクトリアだが、そんな彼女にどこからか矢が放たれ……。
登場人物
ミレイユ・ユーペル
筆頭侍女
黒髪ロングの優し気な女性。
筆頭侍女は王妃の側付きとして名家の子女を迎え入れるのだが、実際は王の妾候補。
清楚な見た目とは裏腹に内面は黒い。
国王フレデリックに言い寄るが……。
アスモ
浅黒い肌にとがった耳と鏃な尾を持つ悪魔
依頼を受けヴィクトリアにお姫様御用達の呪いをかけた。
ブランダン
宰相
白髪髭の太ったおじさん。
バスチアン
尖った耳に頭に角、ギザギザ牙の悪魔
裏取引の温床となっている定期市「ティル・ノーグ」に潜入したヴィクトリアに魔獣マンティコアをけしかけた。
マンティコア
獅子の体にヤギの角、背中に蝙蝠の羽、サソリの尾を持つ魔獣
バナナ好き。
ケルベロス
三つの首を持つ巨大な犬の魔獣
愛情を受けず育ったため、優しさに飢えている。
あらすじ
放たれたオリハルコンウルトラネクスト製の矢によって、ヴィクトリアは命に別状はないが体が酷く怠いという呪いを受けていた。
かけられた呪術はかなり古いモノで、ミカエルに言わせればしなびたミカンの様なものらしい。
ただ、効果は弱いが明後日には貴族議会が迫っていた。
貴族院、民衆院、それぞれから取りまとめた議題が上がってくる。
「そこで……恐らくなにか、我がいては不都合な話題が上がってくるのだろうな」
ヴィクトリアは一人で戦う事になるだろうフレデリックに手を伸ばし、できるか?と問いかけた。
フレデリックはその手を握り返し、できるよと静かに告げた。
その後、ヴィクトリアはフレデリックの剥いたリンゴを食べ、うまいと微笑みを浮かべると、眠り体を回復させることにした。
ヴィクトリアの寝室を後にしたフレデリックは、明後日までに出来るだけ情報を集めようと、愛しい人の期待に応えるべく気持ちを引き締める。
そんなフレデリックに黒髪の美女が声をかける。
彼女の名はミレイユ・ユーペル『清楚詐欺』の異名を持つ害獣だった。
感想
今回は呪いに倒れたヴィクトリアと彼女を心配するフレデリックから始まり、「清楚詐欺」ミレイユとフレデリック、王妃と呪いと悪魔アスモ、貴族議会とブランダン宰相、ブランダンとヴィクトリア、新たな悪魔バスチアン、定期市ティル・ノーグ潜入と魔獣たち等が描かれました。
今回もまた、様々な人がヴィクトリアとフレデリックに陰謀を跳ね返される結果となりました。
その中でも、ミレイユとフレデリックのやり取りが読んでいて楽しかったです。
フレデリックはかつて、乙女ゲームの主人公的な立ち位置だった、マリア・カタリアに心を奪われヴィクトリアとの婚約を破棄した過去があります。(まぁ、ヴィクトリアは破棄を認めなかったのですが)
その時の経験から、今回のミレイユの誘惑にも全くなびく事がありませんでした。
彼もヴィクトリアの側にいる事で成長しているのだなと、エピソードを読んでいて感じました。
まとめ
次回は悪魔バスチアンがけしかけたマンティコアと、ヴィクトリアが虜にしたケルベロスが戦う模様。
なんとなく、ケルベロスがいなくてもどうにかなりそうですが……ともかくとして次回も楽しみです。
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