矢野くんの普通の日々 4 モーニングKC
著:田村結衣
出版社:講談社
付き合う事になった矢野(やの)と清子(きよこ)は交換日記で親交を温める。
清子はその交換日記で矢野がずっとしている眼帯について尋ねたのだが……。
登場人物
マネージャー
野球部のマネージャー、三年
黒髪ショートの女の子。
明るく茶目っ気たっぷり。
羽柴(はしば)に告白するが……。
岡本(おかもと)
矢野の中学時代のクラスメイト
黒髪セミロングの女の子。
眼帯に隠された矢野の右目を知っている。
あらすじ
交換日記で眼帯の事を尋ねた清子。
それに対する矢野の答えは、
右目のケガはだいぶ前に治っています。
心配しないでください。
というものだった。
ケガが治っている事は分かったが、矢野が眼帯をし続けている理由は教えてもらえなかった。
清子は右目の封印という中二病チックな妄想をしつつ、治っているならよかったと微笑んだ。
授業が終わった休み時間、矢野に話を聞こうとするが何故だか清子は矢野から避けられる。
そして、昼休みも姿を消していた矢野を階段の影で見つけた清子は、彼にケガが治ったと知って安心した事を伝え、改めてて眼帯をつけている理由を尋ねかけ、言いにくかったら言わなくていいと告げた。
その後、図書室に移動し矢野の横に座って清子は交換日記の事を話すが、矢野は心ここにあらずといった様子だった。
軽率に眼帯の事を聞いたのはまずかった。
そう感じた清子は、無理やり聞き出そうとした事を改めて謝罪。
気まずそうな清子の様子に矢野は右目と左目で若干、瞳の色が違う事を告白。
彼が眼帯をしているのは、事故に遭い瞳の色が変わった事を周囲から色々言われたことが原因だったようだ。
見られるのが恥ずかしい、変だよねこんな理由で……。
そう言って笑う矢野に
「変じゃないよ。理由教えてくれてありがとう」
と清子は彼を真っすぐに見つめながら答えた。
感想
今回は冒頭、交換日記でのやり取りと矢野の右目の秘密から始まり、羽柴とマネージャー、マネージャーのやりたい事、矢野の誕生日とサプライズ、恋と心臓、おうちデート、文化祭とホラーカフェなどが描かれました。
その中でも今回は矢野の右目の事、そして羽柴(はしば)と泉(いずみ)の事が印象に残りました。
矢野は清子に瞳の色が違うと打ち明けましたが、なんだかまだ秘密がある様子。
全部話したらみんな離れてしまう。
矢野がそう思う、右目にまつわる真相とは……。
すごく気になります。
もう一つ、羽柴に告白したマネージャーの先輩のエピソードでフラグの立った、幼馴染同士の羽柴と泉について。
羽柴は相変わらず清子の事が好きな様子ですが、その事をからかっていた泉の方は先輩の勘違いで仲を押され、なんだかまんざらでもない感じになっていました。
現在は幼馴染で気の合う友人という関係の二人。
彼らが今後、どうなっていくのか、とても気になります。
(矢野と清子の事ももちろん気になりますが、二人は相思相愛な感じで順調なので……。)
まとめ
この巻の終盤、矢野の眼帯の下を見た事のある少女、岡本が登場しました。
ずっと謎だった矢野の眼帯の秘密がついに明かされるのか。
次巻が楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。