ミステリと言う勿れ 10 フラワーコミックスアルファ
著:田村由美
出版社:小学館
知り合いの刑事、青砥(あおと)の娘、友香(ゆか)が誘拐された。
その誘拐の犯人“してんちょう”と名乗る者の指示に従い、整(ととのう)は青砥に協力し過去に起きた青戸が関わり、そして友香の誘拐にも関連がありそうな連続幼女誘拐殺人事件、通称鍵山事件との関係性を考慮しつつ、青砥と共に動き始める。
登場人物
井口竜樹(いぐち たつき)
青砥がしてんちょうから誘拐を指示された子供
鍵山事件で青砥が聞き込みをした配達員、井口虎雄(いぐち とらお)の息子。
井口虎雄(いぐち とらお)
鍵山事件の際、誘拐現場と思われる場所の近くにいた配達員。
本名は田中静雄(たなか しずお)。
事件を機に妻と離婚、事件に恐怖を感じ名前も変えた。
蘇我実(そが みのる)
竜樹と青砥の娘、友香が通うスイミングスクールのコーチ
てんびん座のマークの入ったペンダントを所持。
久我山実知(くがやま みち)
週刊リアルの記者
鍵山事件で小諸を犯人だと断定する様な記事を書き、その後、小諸が無罪になると一転して警察の冤罪を責める記事を書いた。
小諸さくら(こもろ さくら)
鍵山事件の容疑者だった小諸の娘
してんちょうに脅された久我山に誘拐される。
久我山颯介(くがやま そうすけ)
久我山実知の息子
息子を人質に取られた井口に誘拐された。
塩川夫妻(しおかわ夫妻)
小諸の隣人
鍵山事件の際、取材を受け少女の手を引く小諸を見たと発言。
その後、証人として裁判にも出廷した。
娘を人質に取られ、青砥の娘友香を誘拐した。
塩川美琴(しおかわ みこと)
塩川夫妻の娘
彼女も他の子供達同様、してんちょうに脅された小諸に誘拐される。
赤間敦子(あかま あつこ)
青砥の元妻
黒髪美人で友香の母親。
検事。
カッコイイ。
あらすじ
してんちょうを名乗る謎の人物に誘拐された娘の友香を人質に取られ、別の子供の誘拐を指示された青砥。
警察官として、そして人間として子供を巻き込む事を拒絶する青砥だったが、実の娘である友香の命を思い彼は葛藤する。
その葛藤を引きずったまま、青砥と整は井口の家へとやって来た。
しかし、井口は息子を連れて旅行に行っているらしく、家は無人だった。
そこへ再びしてんちょうから連絡が入る。
してんちょうは青砥に誘拐は無理だと踏んでいたらしく、井口の息子の竜樹を既に誘拐したと宣言、今度はある場所で眠っている竜樹を日が変わる前に探し出せと指示を出すのだった。
感想
今回は前回から引き続き、過去に起きた連続幼女誘拐殺人事件、鍵山事件の関係者による誘拐事件の続き、その全貌解明までが描かれました。
事件の関係者、容疑者の小諸、刑事として当時事件を担当した青砥、小諸の記事を書いた雑誌記者の久我山、証言をした塩山夫妻、当時、青砥が聞き込みをした運送業者の井口。
上記の六人が真犯人、してんちょうの指示でそれぞれの子供をループする様に誘拐し合う。
物語の終盤、子供の命を守る為、真実を語り出す人々の姿には何だか闇を感じました。
そんな中で、警察官として、人間として、何より親として友香を救おうと必死で行動した青砥がとてもカッコ良かったです。
まとめ
終盤、作中では青砥との電話と彼の言葉ぐらいでしか登場しなかった、彼の元妻である赤間敦子が登場しました。
今後、彼女が作品に絡むのかは分かりませんが、ああいう一本、筋の通った感じの女性は大好きなので再登場を期待したいです。
この作品は月刊fiowers公式サイトにて第一話が無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。