漫画

今日のさんぽんた 第五巻 各話あらすじ・感想

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廃車
今日のさんぽんた 5 ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル

著:田岡りき
出版社:小学館

飼い主のりえ子と柴犬のポン太。
一人と一匹のさんぽの日々を描いたコメディ作品、第五巻。

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各話あらすじ

10歳12月 駄菓子屋
コンビニでアイスを買ったりえ子が店を出ると、幼馴染の康介(こうすけ)がポン太を撫でていた。
その後、彼と歩きながらコンビニが昔、駄菓子屋だった話を皮切りに、なくなった店の話をするのだが……。

11歳1月 クリア
この町にはまだ自分達が通った事のない道がある。
それは散歩マスターとして見過ごせない。
そんな事を言い出したりえ子に付き合い、ポン太のその日のさんぽは足を踏み入れた事のない道の探索となった。

10歳1月 エアポン太
明日はマラソン大会。
マラソン嫌いなりえ子はポン太を連れていれば楽勝だと、架空のポン太、エアポン太を出現させる能力が欲しいと言い出し……。

10歳1月 勝ち負け
公園のベンチで無糖の缶コーヒーを飲んでいたりえ子。
そんな彼女に一組のカップルが視線を向ける。
どうやら、ベンチで休憩したかったようだが、りえ子がいたことで諦めたらしい。
立ち去ったカップルを見てりえ子は鼻を鳴らし、自分の勝ちだと呟いた。

9歳2月 コーンスープ
冬のある夜。
こたつで惰眠をむさぼってしまったりえ子は、夜食を買いにポン太と家を出た。

コンビニに向かう途中、自動販売機を見つけたりえ子はコーンスープでいいかと自販機に近づく。
しかしコーンスープのボタンには売り切れのランプが。
完全にコーンスープの口になったりえ子はスープを求め自販機を探すが……。

8歳2月 水たまり氷
さんぽの途中、水たまりの水が凍っているのを発見したりえ子。
足で押すと氷はズっと動いた。
持ち上げてみれば割れる事無く、とても綺麗に取れた。
割らずに持ち帰れれば、第一志望に受かる気がする。
そんな根拠のないゲン担ぎのため、りえ子は氷を持って家路を急ぐのだが……。

10歳12月 みかんの皮
勉強中、晴れて澄み切った空を見て散歩に出かけたりえ子とポン太。
その散歩の途中、用水路を流れるみかんの皮を見つけたりえ子は、その皮を追う事にするのだが……。

10歳3月 夜の海
寒さも和らいだ春の夜。
ポン太を連れて散歩に出かけたりえ子は海を見に行くことにした。

10歳3月 春らしさ
春らしいことがしたい。
唐突にそんな事を言い出したりえ子。
しかし彼女は人混みが嫌いで花見は好きではないらしい。
その後、自分にふさわしい春っぽいものを探し、りえ子は歩みを進める。

10歳3月 ピクニック
今日はピクニックに行きます。
そうポン太に宣言したりえ子はリュックを背負い、ポン太を連れて高台の公園に向かう。

10歳4月 100点
春休みが短すぎる。
そうぼやくりえ子は、何かほんのちょっといい事があれば、新学期の荒波に漕ぎ出せるのにとポン太に愚痴る。
そう言って歩いていたりえ子は生垣の花を見て、3点と点数を付けた。

3歳4月 プレゼント
もうすぐ友達のみっちゃんの誕生日。
去年、ペンケースをもらったりえ子はお返しに良いものを探さねばと、道路に視線を向ける。

10歳12月 自販機調査
散歩の途中、自販機でジュースを買おうとしたりえ子はその手を止めた。
彼女のその日の気分は炭酸の入った乳飲料だった。
しかし、自販機を巡るも望みのジュースは置いていない。

これはどこで何が売っているか、はっきりさせねば。
その日の散歩は自販機の調査とあいなった。

9歳4月 自販機アイス
ゴールデンウィークは思ったほど長くはない。
そう気づいたりえ子は、無理のない目標をと自販機のアイスを全種類制覇する事を決める。

9歳5月 GWの成果
ゴールデンウィーク。
結局ゲームに費やしたりえ子は、ポン太と散歩に出かけ自販機でアイスを買いベンチに腰を下ろす。

10歳5月 総距離
散歩中、町並みに飽きたと言い始めたりえ子。
“お前、時々、そのモードに入るよな”
そう呟いたポン太にりえ子は今日はひたすら真っすぐ歩いて、限界を突破する散歩だと宣言する。

10歳5月 新しい靴
新しい靴を買ったりえ子。
今日はその新しい靴に、自分達の散歩のハードさを教えると彼女は意気込む。

6歳5月 濡れる量
散歩中、突然の雨に降られたりえ子とポン太。
これは濡れて帰るしかない。
“嫌なんだが”
体を振り雨を飛ばすポン太にりえ子は言う。

「ポン太知ってるか? 雨の中移動するとき、走ろうが歩こうが濡れる量は一緒なんやって」

姉から教えられたというその理論を信じ、りえ子は歩いて帰途につくのだが……。

10歳12月 落書き
散歩の途中、大学生の葵(あおい)と会ったりえ子。
彼女が見ていたのは店のシャッターに描かれた落書き。
“post offce” つまり郵便局。
だが、店は本屋だった。

謎な落書きやな。
そう呟いたりえ子に葵は行くぞと声をかけた。

9歳6月 ネーミング
その日の散歩中、中間テストの結果が良くなかったりえ子は、墾田永年私財法と名付けた者のネーミングセンスに愚痴を言っていた。

9歳6月 ワープ
散歩の途中、マンホール同士を繋げる落書きを見つけたりえ子。
気になりその白線を追ってみれば、一つのマンホールから伸びた白線の先は宇宙行きとなっていた。

りえ子は嫌がるポン太を抱きかかえ、そのマンホールの上に足をのせる。

9歳6月 お土産
修学旅行から戻ったりえ子。
クラスの女子が男子に告られるという噂が流れる中、りえ子には何もそういったイベントは起きなかった。

9歳6月 夏成分
梅雨のある日、雨の中の散歩をぼやくりえ子は、梅雨の気分から逃れるべく町中に点在する夏っぽいものを探し始める。

8歳7月 良い行い
散歩の途中、ジュースを買おうとしたりえ子は、ポケットから落とした百円玉を排水溝に飲まれる。
それをネズミに百円奢ったと思う事で善行を積んだ事にしたりえ子は、その後の散歩で空き缶を見つけ……。

1歳7月 セミの抜け殻?
夏のある日、ポン太に世の中の事を教えようとしたりえ子は、セミの幼虫に出会う。

11歳1月 自動車
模試でC判定をもらったりえ子。
このままいけば入試前にはA判定。
そんな楽観論を話す彼女の前に、打ち捨てられた車が現れる。
この車はりえ子が子供の頃から放置されたままだった。

11歳2月
入試直前。
りえ子はポン太を連れて町中にあるパワースポット?(お地蔵様や手入れされた様子のない祠、存在感のある大木、古い飛び出し看板等)を巡り、力をもらおうと画策する。

感想

今回は冒頭、りえ子が康介と話していたなくなった店の話が印象に残りました。

入った事のある店ならある程度、記憶に残っていても前を通るだけだった場所は変わってしまった後、元が何だったのか思い出せない事が多々あります。
そんな場所も誰かにとっては馴染み深い場所だったりして……。

消えてしまった場所、この世界の誰かはその場所の事を思い出として記憶している。
そんな事を考えていると、なんというか、自分だけしか覚えていない場所やものも存在するんだろうなとか思ってしまいました。

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まとめ

放置された車。
私も見たことがありますが、アレはどういう経緯で置かれたままになっているのか。
かつては誰かがハンドルを握って運転していただろう、そういった車の過去を見てみたいとエピソードを読んでいて思いました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品はゲッサンWEBにて第一話が無料でお読みいただけます。
作者の田岡りきさんのTwitterはこちら

※イメージはpixabayのPublicDomainPicturesによる画像です。
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