よふかしのうた 13 少年サンデーコミックス
著:コトヤマ
出版社:小学館
友人マヒルと仲直りをしたいと決めたコウ。
それに協力する事になったナズナとアンコ。
そんな彼らの前にキクの子を名乗る吸血鬼の男、アザミと、無秩序に眷属を増やすキクを排除しようとしている女吸血鬼が現れる。
アザミと戦い彼を退けた女吸血鬼は、今度はナズナを透過を使い圧倒、彼女を遠い山へと投げ飛ばした。
そんな女吸血鬼に半吸血鬼化したコウは戦いを挑む。
透過を使いこなす女吸血鬼に苦戦を強いられるコウだったが、女吸血鬼の予想を上回った彼の力は、拳の一撃でビルを半壊させた。
登場人物
ススキ
前髪で目を隠したダボダボニットの女吸血鬼
吸血鬼の秩序を守るため、無軌道に眷属を増やし問題を起こすキクの排除を望む。
修行により武術を修め、格闘戦に絶対の自信を持っていた。
コウに敗れた事で彼に好意を抱く。
マヒルの母親
事故で死んだマヒルの兄、正午の死を受け入れられず、聞き分けのいいマヒルに冷たく接していた。
キクはそんな彼女の心を読み解き、正気付かせたのだが……。
あらすじ
半吸血鬼化したコウの放った拳は、屋上の床を砕きビルを半壊させた。
それに巻き込まれた女吸血鬼のススキはビルの中、仰向けに倒れ穴の開いた天井を見上げていた。
何が起きた?
動けない。
ここどこ?
どうなった?
屋上じゃない。
何階?
体が重い。
あの男の子がこれを?
天井……。
穴……。
見上げた先には何階層にも亘って開けられた穴が見えた。
その仰向けに倒れたススキに人影が歩み寄る。
ああ……負けたのか。私は。
自分がコウに負けたのだと、混乱から回復し悟ったススキは悔しさから声を上げ、号泣し始めたのだった。
感想
今回は女吸血鬼ススキを倒したコウのエピソードから始まり、ナズナの帰還とコウに懐くススキ、吸血鬼のルール、キクとマヒルと彼の母親、キクとの追いかけっこ、コウの母親登場等が描かれました。
この巻では吸血鬼の新たなルール、吸血鬼は恋した相手の血を吸うと、その相手を殺してしまうという事が判明しました。
ただ、それはあくまで噂レベルのものであり、実際に本当に相手が死ぬのかは不明なようです。
キクの目的はどうやらその噂にあるようで、彼女は自分が誰かを好きになったという証明がしたいようです。
キクがマヒルを好きになり、彼の血を吸えばマヒルの命は失われる。
なんでしょうか、自暴自棄というか狂っているというか。
キクには長く生きすぎ、生きる事に飽きた者の全てがどうでもいい感じを強く感じます。
このまま、マヒルはキクと一緒の道を歩み、命を落とすのか。
また、ラストに登場したコウの母親が何を語るのか。
次巻も楽しみです。
まとめ
コウとマヒル。
吸血鬼に関わった二人の少年はどうなるのか。
母親に夜更かしがばれたコウの運命は。
アンコが言う修学旅行とは。
予告が色々気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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