スノウボールアース 4 ビッグコミック
著:辻次夕日郎
出版社:小学館
ミシマモールを急襲したE-RDEの灯(ヴィエルデ)からモールを守るため、蒼(あお)は焦熱怪獣「人間の大地」の力でE-RDEの灯の操獣士(ビローティア)の操る怪獣を撃退。
しかし、三体倒し消耗した隙を突かれ大佐の操る師の剣(ヘラクレス)の攻撃を受け倒れた。
そんな蒼を救おうと鉄男(てつお)は応急処置を施したユキオ、スノウマン・ランパート(単機要塞)で師の剣(ヘラクレス)と対峙することとなる。
登場人物
雪崩(なだれ)
E-RDEの灯(ヴィエルデ)の指導者、相模逸石(さがみ いっせき)の協力者
黒髪セミロングの女性。
救世主に憧れ、その力を妬む相模の心に付け入り、宇宙戦艦を落とす事を画策する。
あらすじ
応急修理のユキオと対峙したヘラクレスを操る大佐は、ユキオもろとも英雄鉄男を屠るため無力化した怪獣、人間の大地とその操獣士、蒼を部下のゆまに預けた。
その際、蒼が目を覚ましても邪魔されないよう、ヘラクレスを使い彼女の骨を砕く。
それを見た鉄男は激高、奇声を上げながらヘラクレスにユキオを肉薄させた。
大佐はそんな鉄男に余裕の笑みを浮かべ、蒼を拘束していたヘラクレスの右手を開く。
落下する蒼の体を拾い上げようとしたユキオに初撃を放ち、開戦を告げた。
落下した蒼をゆまが受け止め回収する中、四つ足の巨獣、ヘラクレスとつぎはぎのロボット、ユキオは刃を交える。
しかし、体格差は如何ともしがたくヘラクレスの一撃にユキオは吹き飛ばされ間合いを開けた。
「問題はない。乃木さんに、1000回、誤ってもらう」
怒りと共にそう告げた鉄男に大佐が怖気を感じる中、単機要塞は前進を始めた。
感想
今回は冒頭、大佐の怪獣、師の剣(ヘラクレス)との再戦から始まり、分析と大佐の能力、英雄の力とユキオとの絆、決着と大佐の過去、憧れと大佐の夢、宇宙戦艦故障の真相、雪崩と大佐の野望、戦う理由、黒幕と一つの戦いの終わりなどが描かれました。
この巻では一巻冒頭、宇宙戦艦エルデ号が突然、動きを止めた原因とそれを仕組んだ者の正体が判明しました。
黒幕にそそのかされ計画に手を貸してしまった大佐。
彼は英雄に憧れ、自身も鉄男のように人を救い感謝、賞賛される事を望んでいました。
その根底には自分を見ようとしない両親への想いがあったようです。
大佐、相模逸石。
彼が欲しかったのは大勢の人の賞賛ではなく、自分を認めてくれる誰かだったのかもしれません。
まとめ
この巻で大佐率いるE-RDEの灯(ヴィエルデ)との戦いは終結。
次巻からは黒幕との戦いが始まるのでしょうか。
でもその前に、ボロボロになったユキオの修理が先かな。
次巻、どのような展開になるのか、読むのが楽しみです。
この作品は、ビッグコミックBROSにて一部無料でお読みいただけます。
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