ミワさんなりすます 4 ビッグコミックススペシャル
著者:青木U平
出版社:小学館
推しの俳優、八海崇(やつみ たかし)の家にエリート家政婦、美羽さくらになりすまし入り込んだ久保田ミワ(くぼた みわ)。
そのエリート家政婦、美羽さくらが手作りクッキーの袋に仕込んだ手紙により、ミワは八海とお忍びで会うことになり……。
登場人物
ゆき
業界人御用達の店、BARらすべがすのオーナー
そばかすショートの女性。
一般人なオーラのミワに早く帰ったほうがいいと忠告する。
ニコラス・シラー
映画監督
赤毛でくせ毛の白人男性。
気難しいことで知られている。
あらすじ
エリート家政婦、美羽さくらがクッキーの袋に仕込んだ手紙によって、推しの俳優、八海崇とプライベートな時間を過ごす事になったミワ。
普通ではありえない状況に呆然としつつ、ミワは待ち合わせ場所である銀座のレストラン『RRR(トリプルアール)』へと向かった。
映画『CUBE(キューブ)』のような個室でテーブルをはさみ八海とミワは向かい合う。
まるで奇跡のようなシチュエーションだが、ミワは緊張のあまり八海の顔を見ることさえできなかった。
「つまんない…………ですよね……」
「は?」
「せっかくのお休みなのに……こんな普通の人間と食事なんて……」
自分のような一般庶民が来てはいけない場所に来てしまった。
自らを卑下するあまり出たミワの言葉を聞いて、八海はおもむろに指でテーブルをたたき始める。
トントントン。
退屈のあまり叩かれたと思ったミワだったが、やがてそれがモールス信号だと気付く。
ツーツーツーツー、トントンツーツー……。
コ・チ・ラ・ヲ・ミ・テ 「こちらを見て」
メッセージに気付き、思わず自分を見たミワに
「やっぱり。ミワさんならわかると思いました」
と八海は優しく微笑んだ。
感想
今回は冒頭、八海と二人きりで会う事になり呆然とするミワから始まり、八海と銀座で会食、二軒目、BARらすべがすでの映画監督シラーとのやり取りなどが描かれました。
その中でも今回は気難しい映画監督、シラーのエピソードが印象に残りました。
映画がヒットしどれほど有名になっても、シラーはただの映画好きのままでした。
そんな彼の心をミワは映画のシーンの収録時間を言い当てることでつかみました。
おなじ趣味の仲間。
ミワとシラーのやり取りを見ていて、友人と好きな作品について語り合った時間を思い出しました。
まとめ
この巻のラスト、ミワは八海から”かけがえのないひと”と言葉をかけられます。
ミワと八海の関係が今後どうなっていくのか。
いまだに偽物であることを打ち明けられていないミワ。
真実を伝えた時、八海はどうするのか。
続きが気になります。
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