漫画完結作品

赤髪の女商人 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

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チェス
赤髪の女商人 3 アルファポリスCOMICS
著:のゆ
出版社:アルファポリス

少年伯爵オスリックの腹違いの兄、ベオファが引き起こした贋金事件を治め、ベオファ達を罪人として裁くことに成功したリアノン達。
修道院の事業の改革も順調で、すべては上手く行っているように思えた。

しかし、通年通りなら通る、王家への借金返済期限の延長の嘆願がその年は通らず……。

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登場人物

コンスタンス
ブレグランド王国王妃
茶髪の中年女性。
頼りのない国王に代わり国政を預かる才女。
他国から嫁いできた経緯もあり、貴族からの人気は低い。
ずっと引き延ばされてきた借金返済をアルベリー女子修道院に求める。
その膨大な額の借金返済を免除する代わりに、贋金事件を治めたリアノンに部下になる事を求めるが……。

エセルドア
ブレグランド王国国王
くせ毛で髭の中年男性。
王としては頼りないが、生き抜く力は高い。
自分に政の才がない事を知っているのか、国のかじ取りは王妃、コンスタンスに任せている。
釣り好き。

ウィグムント
ノクスリー公爵、国王の従弟
黒髪口髭の男。
所領から王都ケルディンに出向き、子のいない国王夫妻に自分を正式な王位継承者と認めるよう迫る。

あらすじ

修道院が持つ、百年に渡る王家への借金。
王妃から修道院へ言い渡された返済期限は一か月。
その期限が過ぎれば半年以内に退去し、土地と建物を返還しなければならない。

その額は莫大で、伯爵のオスリックから譲られたタペストリーを換金しても捻出出来たのは借金の半分だけだった。

打つ手の無くなったリアノンは、王妃の手紙に追記されていた「交渉があれば『赤髪の』リアノンを寄越すこと」という言葉に賭け、自ら王妃と交渉すべく王宮のあるケルディンへと、元救世の乙女グウェンと共に向かうのだった。

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感想

今回は王妃から届いた借金返済の手紙から始まり、王妃コンスタンスとの対話、クーデター発生、ウィグムントによる王位簒奪、修道院に逃げ込んだコンスタンス、王妃とイスクローカ、少年伯爵オスリックと王位継承権、反撃と赤髪の女商人の英雄歌などが収録されました。

その中でも吟遊詩人が歌ったリアノンの英雄歌が印象に残りました。

作中リアノンは相手が誰であっても、自らの信念を貫き商売人として恥じる事のない商いを続けてきました。
その誠実さが彼女を英雄たらしめたのではないかなとエピソードを読んでいて感じました。

まとめ

女商人リアノンによる借金返済の物語もこの巻で完結。
作中、少年伯爵オスリックが語ったように、善良な者がちゃんと報われる世の中になってほしいと強く思いました。

こちらの作品はアルファポリスにて一部無料で閲覧いただけます。
作者ののゆさんのTwitterはこちら
のゆさんの作品「青色の遺産 Blue Heritage」はこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのha11okによる画像です。
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