フシノカミ 辺境から始める文明再生記 コミカライズ版 3 ガルドコミックス
漫画:黒杞よるの
原作:雨川水海
キャラクター原案:大熊まい
出版社:オーバーラップ
村の子供ジキルのいたずらにより、森で遭難したアッシュ。
だがそこで見つけたアロエや、猟師バンとの出会いにより彼はアロエ軟膏の開発や野草の知識を得る事となる。
軟膏はノキュラス村の新たな産業となり、そこで知り合った少女フィルターニャとの出会いにより、養蜂についても準備を始める事となった。
登場人物
ティーレ
アッシュの幼馴染の一人
くせッ毛の元気な少年。
風邪をひきそのまま亡くなった。
彼の死はアッシュの心に深い傷を残した。
あらすじ
養蜂家だった両親を亡くしたフィルターニャ(ターニャ)。
彼女は知識と技術を受け継ぐ前に両親が他界したことで、家業を継ぐという夢を諦めていた。
しかし、家で代々守ってきた本の存在が、彼女に再び夢を追う事を叶えさせる事となる。
アッシュも村の生活向上のため、ターニャに協力し本の知識を彼女に伝えていた。
また、ターニャの両親が巣箱を置いた場所を猟師のバンが覚えていた事で、養蜂はさらに弾みをつける。
さらにターニャはバンに好意を抱いていた事、バンもターニャの事を好ましく思っていた事もあり、二人の仲も良好に進んでいるようだった。
そんな中、ターニャの弟ジキルだけは暗い表情を見せていた。
彼は姉のターニャが養蜂をしたいと思っている事を知っていた。
しかし、そんな姉の望みを叶える知識も知恵もジキルにはなかった。
そんな状況でアッシュは彼女の望みを叶えてしまった。
その事がジキルには悔しく、情けなく思っていたのだ。
ジキルと話し彼の思いを知ったアッシュは、ターニャの幸せを願うジキルに弟子を欲しがっていた猟師のバンを紹介するのだった。
感想
今回は冒頭、養蜂の準備を始めたアッシュとターニャから始まり、バンとターニャ、ジキルの思い、冬の訪れと風邪薬、風邪をひいたマイカ、父の背中、春迎祭と熊などが描かれました。
今回はその中でも、ジキルがアッシュに突っかかる理由が印象に残りました。
ジキルは両親を亡くし姉のターニャと二人、寄り添って生きていました。
ターニャの事を思うジキルでしたが、あらすじで書いたように彼に姉の夢である養蜂の道を開く力はなく、アッシュが彼女に希望を与えるのを黙って見ている事しか出来ませんでした。
両親が他界し、母親代わりとしてジキルに接してきたターニャ。
そんな彼女に何も出来ない。
エピソードを読んでいて、ジキルはとても悔しかったのだろうなと感じました。
まとめ
今回のラスト、春を迎えた村に熊が現れました。
冬眠明け、腹を空かせているだろう熊にアッシュ達はどう対処するのか。
次回も楽しみです。
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