野湯ガール 2 ビックコミックス
原作:麻生羽呂
作画:吉田史郎
出版社:小学館
日本各地に存在する野湯(のゆ)と呼ばれる天然の温泉。
その野湯を巡る元エクストリームスポース選手、大鷹ヒバリの日々を描いた作品。
登場人物
佐伯一華(さえき いちか)
ヒバリのバイト先の同僚、大学院生 理学研究科 化学専攻
黒髪ロングで眼鏡の女性。
ラボとバイトの往復の日々に疲れ、リフレッシュのため、ヒバリに温泉に連れて行ってと頼む。
一つとして同じモノの無い温泉の成分、泉質に興味を抱く。
竜崎新太郎(たつざき しんたろう)
Xスポーツカメラマン
黒髪オールバックの背の高いおじさん。
怪我で引退するまでヒバリの事を追い、撮影していた。
ヒバリが怪我をした際、別の仕事で最後までついていられなかった事を悔やんでいる。
あらすじ
温泉を求め沖縄県、八重山郡、竹富島にやってきたヒバリ。
竹富島の北側、東港から沖合1km。
観光船の船長に頼み、目当てのポイントまで連れていってもらったヒバリは、ドライスーツ無しの水着にショートブーツ、フィンにタンクという軽装で海にダイブした。
見渡す限りのサンゴ礁、色鮮やかな魚たち。
美しい光景に笑みを浮かべながらお目当ての温泉を探る。
海底から気泡が噴き出し、海水がほんのりと温かくなってきた。
今回、彼女が探しているのは竹富海底温泉。
サーモクライン(水温の違う海水が混じり合わず出来る水の層。陽炎のようにモヤモヤして見える)の中心、湧き出るお湯を発見したヒバリは、湯の花に集まるテングカワハギの群れの中、危険な魚がいないことを確認し、水着を脱ぎ捨てた。
噴き出す温泉の温かさを感じながら、仰向けになり海中に降り注ぐ日の光を浴びる。
その日も彼女は海と湯と一つになった。
感想
今回は竹富島の海底温泉から始まり、福島県奥会津のダム湖に沈んだ大塩温泉共同浴場、九州某所の泥火山の先にある間欠泉、埼玉県、バイトの同僚一華とスーパー銭湯、青森県、アブの群れを躱しつつ下の湯、長野県、パラグライダーで野湯にダイブ、群馬県、前人未踏の湯を探して藪漕ぎなどが描かれました。
今回はその中でも埼玉県のスーパー銭湯が印象に残りました。
作中、ヒバリと一華が入った銭湯は溶存物質が35000mgを超える化石海水の湯。
この作品は基本、主人公のヒバリが天然の温泉「野湯」に入る為、辺鄙な場所に赴くことが多いのですが、お湯に入るヒバリは気持ちよさそうでも簡単に行ける場所は少ないです。
なので車で行けるスーパー銭湯は、運動神経の無い自分でも入れそうだなと読んでいて思いました。
まとめ
次回は雪の平原、イグルー(イヌイットの人々が作る圧雪ブロックを使った家)の中の温泉に入るようです。
雪と氷の世界で温泉でぬくぬく。次回も読むのが楽しみです。
こちらの作品はやわらかスピリッツにて一部無料でお読み頂けます。
原作の麻生羽呂さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。