矢野くんの普通の日々 3 モーニングKC
著:田村結衣
出版社:講談社
羽柴(はしば)に借りた少女漫画によって、自分が清子(きよこ)に恋愛感情を抱いていると気づいた矢野(やの)。
彼は清子に自分の思いを伝え、清子も自分が矢野を好きなことを伝えた。
相思相愛だと分かった二人だが、クラスメイトから付き合ってるの?と問われ、真面目な清子は矢野と付き合いたいがその理由に悩み……。
登場人物
さやか
清子の妹、小学二年生
黒髪ショートの女の子。
清子の友人のメイは彼女のことが大好き。
美優(みゆ)
清子の妹、さやかの友達、小学二年生
セミロングの女の子。
さやか曰く恋愛マスター。
お互い恋愛感情を持っていると分かったが、矢野と付き合う理由を上手く言葉に出来ない清子は、家に遊びに来たみゆに相談を持ち掛ける。
駄菓子屋のおばちゃん
くせ毛ショートで眼鏡のおばちゃん
矢野がバイトする事になった駄菓子屋の店主。
行きつけの駄菓子屋に人手が足りないと聞き、矢野はお手伝いを申し出た。
あらすじ
クラスメイトの言葉で矢野から付き合いたい?と問われた清子。
勿論、付き合いたいが、大好きだからという理由だけでは足りない気がして、返事に時間を貰った。
帰宅後、スマホで付き合うという事がどういう事か検索していると、妹のさやかが、弟のそうたに告白されてたでしょと声をかけた。
照れてそんなんじゃねぇと言うそうたに、さやかはつきあえばと囃し立てた。
それを聞いた清子はショックに震えながら、
「君たち付き合うの意味が分かるの……?」
と問いかけた。
そうたは知らんとそっけなかったが、さやかはわかるよと答えた。
「おたがい好きだからつきあうんでしょー」
「……ちなみに具体的には……」
「??? 他に理由っているの?」
…………!? いらない……の!?
おたがい好きなら、具体的な理由がなくても付き合っていいのか!?
生真面目な清子は妹の答えに驚きを隠せなかった。
そんな清子にさやかは、明日友達が家に遊びに来ていいか尋ねる。
もちろん! そう答えた清子に、その友達、みゆは恋愛マスターだから、さっきの事聞いてみたらと耳打ちした。
恋愛マスター……一体、どんなお方なんだ……!
清子はまだ見ぬ恋愛マスターなる少女(小2)に思いをはせるのだった。
感想
今回は冒頭、付き合うという事に悩む清子のエピソードから始まり、羽柴と矢野、映画館でデート、全校応援とホームラン、夏休みと「恋するアミカ」カフェと羽柴、夏祭りと浴衣、清子とメイ、新学期と交換日記などが描かれました。
今回はその中でも終盤、交換日記の中で清子が聞いた質問、矢野の眼帯に関するエピソードが凄く気になりました。
矢野は作中、ずっと眼帯をしています。
彼曰く、見えているとの事なので失明している訳ではないようですが、矢野にとっては余り触れてほしくない話題の様子。
彼の右目にどんな秘密があるのか、真相が気になります。
まとめ
次巻は矢野の眼帯の事の他、友人で野球部の羽柴とマネージャーに何かある模様。
どんな展開になるのか、読むのが楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。