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艦隊のシェフ 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

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味噌汁
艦隊のシェフ 2 モーニングKC

原作:池田邦彦
作画:萩原玲二
出版社:講談社

第二次世界大戦中の太平洋。
敵潜水艦の魚雷攻撃を受けた幸風は張出軸受(シャフト・ブランケット)を損傷。
その修理の為、艦はトラック島泊地に入港。
損傷は軽微で修理は二十四時間で終了した。

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登場人物

藤堂(とうどう)
主計兵、あだ名はトド
もみあげ糸目の男。
父親は日向丸という九十トンのカツオ漁船の船長で、彼も12歳の時から船に乗っていた。
質実剛健で黙々と仕事をするタイプ。
爆雷訓練で魚が死ぬ事に何とも言えない気持ちを覚えている。

山崎(やまざき)
中尉
禿頭口ひげのおじさん。
爆雷投射訓練の指揮を執る。
お刺身好き。

三浦(みうら)
砲術科の上曹
左頬に傷のある青年。
優秀だが歯に衣を着せぬ物言いで乗組員たちに嫌われる。
昔乗っていた撃沈された重巡洋艦、加古(かこ)に強い思い入れがあるようだ。

庄司(しょうじ)
一等兵曹
長く海軍に所属しているたたき上げ。
昔、水兵として訪れたアメリカの昔話の他、昔の海軍は良かった話が長い。

サヘージ
ニューブリテン島、ラバウルの現地の青年
浅黒い肌でくせ毛の青年。
幸風に食料品などを売りに来ている。
サヘージと言う名はQ作こと名取がつけたあだ名。

名取久蔵(なとり きゅうぞう)
三等主計兵
そばかすの若者。
あだ名はQ作。
ラバウルの現地人の女の子、タカオに恋をした。

タカオ
ニューブリテン島、ラバウルの現地人の少女
浅黒い肌に大きな瞳の美少女。
Q作が語る日本にあこがれを持つ。

水沼信太朗(みずぬま しんたろう)
舞鶴第四特別陸戦隊所属の特務少尉
山岡という横須賀の砲術学校で同期だった男と海原を勘違いした。
アメリカに奪われたガダルカナル島の飛行場奪還のため、トラック島へとやってきた。
親友だった山岡似の海原に家族への遺書と遺品を託す。

あらすじ

修理の終わった幸風に大量の荷物が運び込まれた。
持ち込まれたのは陸軍の糧食。
その荷物とともに艦には150名の陸軍兵士が乗り込んできた。

彼らの腹を満たすため烹炊所はてんてこ舞いの忙しさとなった。
そんな中、幸風の飯を食べた陸軍の隊長から兵に“いいもの”を食べさせてやりたいという願い出があった。

兵士達はこれからガダルカナルの密林で、携帯糧食を食べながら戦う事になる。
隊長はそんな兵達の士気を上げたいらしい。

海原(かいばら)達は何がいいか相談し、小鯛のけんちん蒸しを彼らに提供した。
しかし料理を運んだ賀津男(かつお)は手の込んだごちそうは、“今生の別れ”の様な気分になるのではと感じていた。
海原もそれに同意し、どうすれば喜ぶと思うと賀津男に話を振る。

賀津男は味噌汁、故郷の味じゃないでしょうかと返すが、搭乗している陸軍は旭川の歩兵連隊。
北海道の味噌汁は赤味噌だが、幸風に赤味噌は積んでいない。

悩む海原達に賀津男は海兵団の味噌汁を進言した。
海兵団の味噌汁が旨い理由、それは出来立てを一斉に食べるから。
熱々の味噌汁をふうふう言いながら食べる。
それは兵士達に故郷の実家を思い起こさせた。

その後、賀津男は陸軍の兵士達から感謝の言葉を告げられる。

「美味しい味噌汁をご馳走様でした!!」

そう言った兵士達の顔からは皆、死の覚悟が見て取れた。

これで……思い残すことはありません。
お国のために立派に命を捨てて参ります……!!

賀津男にはそんな兵達の声が聞こえる気がした。

賀津男はそんなつもりで進言したのではなかった。
ただ、精一杯戦って無事に戻ることを祈り、希望を持って欲しかった。

海原はそんな賀津男に、そう言い聞かせることで己を奮い立たせているのかもしれない、敵前上陸前の兵は誰でも……恐怖に襲われるものだからな。

海原はそう呟くと虚空を見上げた。

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感想

今回はガダルカナルへ向かう陸軍兵達の食事から始まり、爆雷投射訓練で上がったシマアジの刺身、重巡洋艦から駆逐艦に来た上曹、ヒラメの昆布締め、アメリカの朝食、Q作と恋、海原と山岡と水沼等が収録されました。

その中でも古参兵の庄司のエピソード、アメリカの朝食のお話が印象に残りました。

作中、山崎中尉はアメリカ風の食事を提案した賀津男を庇い、海原が言った言葉、アメリカを食ってやるというのを気に入り、戦意高揚に結び付けていました。

ただ、賀津男にアメリカ風の食事の話をした庄司は思うところがあるようでした。
彼にとってアメリカは倒すべき敵ではあっても、憎しみ恨む相手ではなく懐かしい思い出の一部だったようです。

その後、艦長が語った敵も国に戻れば家族がいるという話。
戦争をしていても相手も同じ人間だという事。
そんなことをエピソードを読んでいて思いました。

まとめ

次巻では日本最大の戦艦「大和」に関係した任務に幸風は就くようです。
どんなエピソードになるのか読むのが楽しみです。

この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
原作の池田邦彦さんのTwitterアカウントはこちら
作画担当の萩原玲二さんのTwitterアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージは ぱくたそ の すしぱくさん による画像です。
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