白山と三田さん 2 少年サンデーコミックス
著:くさかべゆうへい
出版社:小学館
田んぼで溺れていた老人を助けた事で、彼の孫娘、三田民子(みた たみこ)と付き合う事になったラジオ好きの高校生、白山辰彦(しろやま たつひこ)。
ズレた二人は波長があったのか、順調?に交際を続け……。
登場人物
白山朝子(しろやま あさこ)
辰彦の姉
黒髪セミロングで眼鏡の女性。
21歳の銀行員。
特撮ヒーロー、路面ライダーのファン。
バイク乗り。
白山莉子(しろやま りこ)
辰彦の妹
黒髪おかっぱで眼鏡の少女。
小4女子。
マンガ好き。
外国人
キャップに髯の男
お上りさんな辰彦に原宿で高額な靴を売りつけようとした。
三田父
黒髪の中年男性
辰彦の事は好意的に受け入れている。
腰に爆弾を抱えている。
吉田(よしだ)
生物の男性教師
もっかい2年生という脅し文句が口癖のようだ。
あらすじ
辰彦の家に祖父が懸賞で当てたという芋けんぴを持ってきた民子。
そこで民子は辰彦の姉、朝子と妹の莉子と対面する。
まったく同じ顔の三姉弟に戸惑う民子の隣に座った莉子は漫画を読みながら、チラチラと民子に視線を向けてきた。
「なんの本読んでるの?」
「知りたい?」
そう言って笑みを浮かべた莉子に頷きを返し、民子は莉子が好きな少女漫画の話を相槌を打ちながら聞き、青木ヶ原樹海の描写が丁寧であることを上げ、すごくいい漫画だねとまとめた。
気をよくした莉子は他の漫画も持ってくると部屋を出ていった。
その様子を見ていた朝子は、あたしだってと民子に話しかける。
朝子は莉子の漫画の主人公をしゃらくせぇ男と評し、私はこんなの認めんと声を荒げた。
「あ、あの……朝子さんはどういうのがお好きなんですか?」
民子の問いに朝子は腰に装着したベルトとチラリと見せた。
「ラ……ライダ……」
「ライダー違うよ。路面ライダーやから」
決め顔で言った朝子だったが、ぴちぴちのJKにはわからんよねと呟き、自分はキモいオタクですよと自虐的に続けた。
そんな朝子に民子は路面ライダーの変身ポーズをとってみせる。
「民子ちゃ―――ん。今度一緒にDVD観よ~~~」
民子が路面ライダーを知っていた。
その事でテンションの上がった朝子は民子をギュッと抱きしめたのだった。
感想
今回は辰彦の姉、朝子と妹、莉子に気に入られた民子のお話から始まり、ラブラブカップルの流儀、東京への旅行計画、田植えのお手伝い、民子のものまねと昼休み、旅の予算、出発、原宿で買い物、ラーメン三郎、お土産挟撃作戦、朝子とデート等が描かれました。
その中でも今回は、やはり二泊三日の東京旅行の様子が印象に残りました。
ショッピングにラーメン三郎、お土産購入と色々ありましたが、最後に辰彦が民子に誕生日プレゼントを渡せてよかったです。
辰彦、基本的に駄目な感じですが、ああいう事をサラリとやってのける所は素敵だなと思いました。
まとめ
今回はサブキャラとして辰彦の姉、朝子が結構出ずっぱりでした。
次巻では妹の莉子が活躍する模様。
莉子は莉子でキャラが濃いので、どんなお話になるのか読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はサンデーうぇぶりにて一部無料で閲覧いただけます。
作者のくさかべゆうへいさんのTwitterアカウントはこちら。