ダンダダン 5 ジャンプコミックス
作:龍幸伸
出版社:集英社
実家に出現する幽霊により家族が体調を崩し入院、お祓いを頼んだ霊媒師の五人の内三人が自殺してしまった桃(もも)の幼馴染、ジジ:円城寺仁(えんじょうじ じん)。
彼が最後に頼ったのは桃の祖母、星子だった。
ただ、星子の力は神越市内に限定されている。
桃は星子の指示でジジの実家に潜む悪霊を、オカルンと共に祓う事となるのだが……。
登場人物
鬼頭家
ジジの家の家主
質の悪い一族で犯罪も一族の警官を使い隠ぺいしている。
大蛇に生贄を捧げる事で火山の噴火を押さえてきたと主張している。
当主だろうモコモコアフロなババアが異常に強い。
ツチノコ神社の神主
黒髪繋がり眉毛の男性。
桃に土地に伝わる大蛇信仰について説明する。
本人はブーチューバ―になりたいらしい。
モンゴリアンデスワーム
ジジの家の地下に巣食う巨大ミミズ。
念波により他者を自殺に導く。
邪視(じゃし)
黒髪ブリーフの人型の悪霊。
邪眼により人を狂わせ自殺させる。
ジジに憑りつきデスワームの念波を相殺していた。
あらすじ
桃達が向かったジジの家。
ジジの両親が入院し、三人もの霊媒師が死ぬ事になったその家に、桃は幽霊はいないと温泉に出掛けてしまった。
恋のライバルであるジジと二人、家に残されたオカルンはジジの提案でサッカーする事になった。
流れで桃の事を話しながらボールのやり取りを続ける内、ジジの家におかしな部分がある事にオカルンは気付く。
玄関の横、壁部分が出っ張っている。
その場所に部屋は無かった筈。
二人は家に戻り、壁を確認するがやはり入り口は見つけられない。
壁を叩けばやはり空洞の様だ。
ジジは両親がおかしくなった原因を探る為、ハンマーで壁を破壊する事にした。
巨大なハンマーで壁を突き崩し出来た穴の先、そこには無数のお札が貼られた空間があった。
感想
今回は呪われている様子のジジの実家の謎部屋から始まり、鬼頭家襲来、生贄とモンゴリアンデスワーム、ジジと邪視、あと、番外編として触ると缶になるテリトリー缶のお話が収録されました。
噴火等の天変地異に対し行われた人柱の儀式。
この巻ではその人柱の儀式を行ってきた鬼頭家と、彼らにより虐待され最後は生贄にされた邪視の話が印象に残りました。
噴火を防ぐ、それを行いの正当化の理由に使い、他者に犠牲を強いる鬼頭家のやり方が読んでいてとても不快でした。
どうも、土地を支配するモノとして嫌われつつも力を持っているっぽい鬼頭家。
その鬼頭家に強い恨みを持つ邪視の登場で、彼らはこれまでの行いのツケを払う事になるのか。
続きが気になります。
まとめ
終盤、ジジの体を乗っ取った邪視。
彼の怒りが何処へ向かうのか。次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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