終末ツーリング 2 電撃コミックスNEXT
著:さいとー栄
出版社:KADOKAWA
廃墟の日本をオフロードバイク「セロー」で旅するポストアポカリプスツーリング漫画。
今回はラジオ放送を行っているDJアキバジローに会うため、ヨーコたちは東京の電気街、秋葉原へと向かいます
登場人物
アキバジロー
アキバ放送局でラジオ放送を続けるDJ
アキバ放送局の周波数は85.3MHz。
放送内容はジローの軽快なトークと楽曲で構成された物。
放送を聞いたヨーコたちは彼に会うため秋葉原へと向かうが……。
アキバタロー
アキバ放送局の一代目DJ
崩壊した世界に音楽を送り続けていた。
あらすじ
DJアキバジローに会うため、秋葉原を訪れたヨーコとアイリ。
しかし秋葉原も他の街と同じく人の気配は感じられなかった。
とにかくラジオ局を探そう。
二人は植物に侵食されたビルを見上げながらセローに乗り街を走る。
秋葉原には電気屋の他、可愛い女の子の絵であふれていた。
アイリの説明では、秋葉原は第二次大戦後、闇市で集めた部品で組み立てたラジオから栄えた街で、その後、三種の神器(白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫)に代表される家電ブームで一大電気街に。
二千年代にはサブカルチャーの中心地として人気になったらしい。
「ボクも体験したかったな」
「できるよ、たぶん」
ヨーコの言葉にアイリが示したのは猫メイド喫茶だった。
店に入った二人はボーイとメイドの衣装を借りて、街で撮影を始めた。
その撮影した写真の一つに小さなサルが写り込んでいた。
気付けば街にはリスザルの他、カビパラも街を闊歩していた。
アイリの推測では隣町の上野動物園から脱走した動物の子孫ではないかとの事。
シェルター育ちのヨーコはテンションが上がり、他にもいるか探そうと街の探索を始めた。
ペリカンにカンガルー、ヘビクイワシにイグアナ。
様々な動物と出会い満足したヨーコ達は、雑草の生い茂る秋葉原公園へと足を踏み入れる。
そこには獲物を左前脚で押さえつける虎の姿があった。
感想
今回は冒頭、秋葉原の街の探索から始まり、アキバ放送局でジローと対面、流山・利根川運河、木更津と嵐、海ほたると嵐の夜、ネズミの群れと大爆発、東京の街と稲妻の夜景などが収録されました。
その中でも木更津から海ほたるでヨーコ達が遭遇した嵐が印象に残りました。
作中描かれた嵐の様子は、現在の台風の比ではなく、海上には大波が立ち、いくつもの竜巻が海水を巻き上げ、落雷がコンクリートを弾けさせるとても激しいものでした。
そこから推測するに、地球規模の気候変動が起きた事も文明崩壊の要因の一つだったのかなとエピソードを読んでいて思いました。
まとめ
この巻のラスト、突然表情を失い倒れたアイリ。
彼女に何が起きたのか、次が気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
作者のさいとー栄さんのTwitterはこちら。
この作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。