終末ツーリング 3 電撃コミックスNEXT
著:さいとー栄
出版社:KADOKAWA
秋葉原でのアキバジローとの出会いを経て、ヨーコとアイリは旅を続け嵐の中海ほたるへと辿り着いた。
建物に逃げ込みホッと息を吐いた二人を今度はネズミの群れが襲う。
何とかネズミの群れから逃げ出したヨーコ達に教師役だったお姉ちゃんからメールが入った。
ヨーコがそのメールにこんな所に電波がと戸惑っていると、アイリが突然倒れ……。
登場人物
ISAAQ(アイザック)
ホンダコレクションホールの案内係ロボット
ホンダの歴代のバイクやスポーツカー、フォーミュラーカー等を展示しているコレクションホールの案内役。
案内だけでなくメンテナンス等、ホールにかかわる事は一通り行える。
サーキットを走りたいというヨーコの希望により、ロッシの乗ったNSR500を整備した。
あらすじ
突然倒れたアイリ。
それはシステムの不具合によるものだった。
お姉ちゃんからのメールでその事を知ったヨーコは、修復プログラムが用意されているというつくばの研究所へと向かう。
つくば。
昔、科学万博も開催された研究学園都市で、宇宙や生物等の研究機関や大学が存在した化学の街だ。
ヨーコとアイリはそんな研究所や大学の廃墟を見上げながら、お姉ちゃんに指示されたH-IIロケット下の公衆電話へと向かった。
公衆電話は何の変哲もないガラスボックス型の物だった。
二人は中に入り電話を前にうーんと唸る。
メールにはここからどうすればいいのか、書かれてはいなかったのだ。
すると、突然電話がピリリとなり始める。
恐る恐るヨーコが受話器を耳に当てると、ピーッという発信音の後、声紋認証の確認アナウンスが流れ、電話ボックスは地下へと吸い込まれた。
感想
今回はアイリ(AI-Re06型)のシステム障害によるフリーズ現象の解消の為、つくばへの旅から始まり、つくばでのアイリのシステム修復とヨーコの健康診断、天然のプラネタリウム、霞ヶ浦で焼き鳥と展望台、モビリティリゾートもでぎでのサーキット、ホンダコレクションホールでのISAAQとの出会い、NSR500でサーキットを走行等が描かれました。
その中でも今回はヨーコが乗ったNSR500による走行シーンが印象に残りました。
この作品では主人公の二人、ヨーコとアイリは電動に改造されたセローで旅をしています。
セローは軽く悪路にも強いオフロードバイクですが、走破性を重視している為、速度的にはそれほど高速走行は出来ません。
一方でNSR500はただただ早く走る為に開発されたマシンです。
カウルのついたレーサーレプリカには一度も乗った事はないですが、機会があれば一度乗ってみたいなぁと気持ちよさそうにサーキットを走るヨーコを見ていて思いました。
まとめ
サーキットでの機械達の心残り。
作中、ヨーコが見た幻?は走る為に作られたモノたちの思いだったのかな。
そんな事をエピソードを読んでいて思いました。
次回はどこに向かうのか読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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この作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。