矢野くんの普通の日々 1 モーニングKC
著:田村結衣
出版社:講談社
高校二年の春、委員長になった吉田清子(よしだ きよこ)は、隣の席の男子、矢野剛(やの つよし)が余りに生傷が絶えない事で心配になる。
いじめ、DV?
不安に耐え切れなくなった清子は親友のメイの提案で、放課後、矢野の後をつける事にした。
それで分かった事は、矢野が極端なドジっ子だという事だった。
登場人物
吉田清子(よしだ きよこ)
高校二年女子
黒髪ロングで真面目で面倒見のいい女の子。
危なっかしい矢野を放っておけず、世話を焼くうち、彼に恋をしていまう。
矢野剛(やの つよし)
高校二年男子
いつも傷だらけだが、優しく穏やかな眼帯の少年。
運動神経はいいが、注意力が散漫、もしくは異常な運の悪さで怪我が絶えない。
その事で人から同情、心配される事が多く、清子の好意に全く気付かない。
メイ
清子の親友
ユルフワショートの女の子。
清子の恋を楽しみながら応援する。
田中(たなか)
清子のクラスメイトでメイの幼馴染の男子
いい奴だが空気が読めない所がある。
羽柴(はしば)
清子のクラスメイト
野球部所属のイケメン。
学級委員。
お互いに長男、長女であり、面倒見がいい事など、共通点が多い事から清子の事を好きになり告白した。
ただ、清子が矢野に好意を持っている事を知っており、告白はモヤモヤを吹っ切る為と考えていたが……。
あらすじ
矢野が不器用なドジっ子だと分かった後、メイと別れた清子は転んで怪我をした小学生を治療している所を矢野に見つかる。
話を聞けば、清子たちが尾行している事に気付き、逆に後をつけた様だ。
尾行がバレた事で清子は慌てて謝罪し、毎日怪我してくる矢野が心配だったと早口でまくし立てた。
理由はどうあれ、自分の行動は完全なストーカーだ。
今後のクラスでの自分の立場を考え、冷や汗を流す清子に、矢野は優しいんだねと微笑みを浮かべた。
その後、放心状態で帰宅した清子は、当たり前だと思っていた事を、あんな風に言われるとはと、矢野の事が気になり始めた。
その後、隣の席でもある矢野と話す様になった清子は、医務室に行く矢野に付き添った際に、彼の真意、不器用な自分は怪我をするのに慣れれいるが、それに巻き込まれ他人が怪我をするのは耐えられないという言葉を聞く。
そうは言ってもやはり心配で、四六時中、彼の事を考えてしまう。
その事をメイに話すと、彼女は「それってもう心配っていうか、好きじゃん」と返した。
感想
不器用なのか何なのか、とにかく怪我の絶えない少年、矢野と彼を心配する内、恋に落ちた少女清子による、ピュアなラブコメディ。
矢野は日常を無事に過ごす事に一杯一杯(彼自身は慣れているのか、飄々としている)で清子の気持ちには全く気付いていないようです。
清子に思いを寄せる羽柴も登場し、彼と、矢野と清子との今後の関係も気になる感じです。
まとめ
次巻では席替えが行われる模様。
矢野の世話を焼く清子の席はどうなるのか。
次も楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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