ソウナンですか? 1 ヤンマガKC
原作:岡本健太郎
漫画:さがら梨々
出版社:講談社
山賊ダイアリーの岡本健太郎さん原作のサバイバル漫画。
山賊ダイアリーでは、主に狩猟について描かれていましたが、本作はサバイバル技術を中心に物語が展開します。
飛行機事故により無人島に流れ着いた女子高生が、生き残るため水の確保、食料の調達、シェルターの制作等をしながら救助を待つというストーリになっています。
食料として虫等も食べるので(主にほまれが)苦手な方はご注意ください。
第1話 墜落 あらすじ
三人の女子高生が飛行機の残骸の上で海を漂っている。
彼女達は同じように残骸にしがみつき、気を失っている女の子を発見する。
とにかく助けないと。
一人が目印にと作った、布をむずび付けた棒をオール代わりにその女の子へと近づいた。
女性の名はほまれ、彼女は夢を見ていた。
母が死に泣いているほまれに父が頭をなでながら、ママの分まで強く生きてほしいと話す。
彼女の父は元軍人だった。
彼女のために軍を止めサラリーマンになった父は、ほまれが強く生きれるようサバイバル技術を彼女に叩き込んだ。
気が付いたほまれを三人の女の子がのぞき込んでいる。
一人が喉の渇きを訴える。
周りには大量に水があるが、海水を飲めば飲んだ以上の水分が失われる。
人は生きていくために一日2ℓの水が必要だ。
体の水分の2%を失えば、喉の渇きが始まり、10%失うと内臓機能が低下し死に至る。
どうするかと話していると、一人の横を何かがかすめた。
見ると海面を何かが飛んでいる。
それを見たほまれは、オール代わりにしていた棒を持ち、思いっきり振った。
ボート代わりの残骸の上に叩き落されたのはトビウオだった。
彼女はおもむろにシャツを脱ぎ、食べるんですかと問うメガネの女の子に取り敢えず水分と答えた。
食べ物を消化するにも、大量の水分が必要だから、状況的に食べない方がいいとほまれは話した。
トビウオをシャツでくるみ、潰していく。
それを絞りトビウオの体液や血が混ざったものをほまれは飲んだ。
他の三人にも勧めたが、全力で拒否された。
こんな方におすすめ
・元気な女の子たちが見たい。
この作品出て来る四人は、とにかく元気です。
遭難したことに、深く落ち込むということも無いので、逆に元気をもらえる気がします。
・サバイバル漫画が読みたい、でもグロいのちょっと…
解体シーン等もありますが、そこまで直接的ではなく、血の描写なども殆どないので、苦手な方でもお読みいただけると思います。
・ほんわかした日常を味わいたい。
上で書いたように四人は基本前向きです。ちょっとしたことでも、はしゃぎ喜びます。
また、ほまれのサバイバル術の中には、清潔な現代社会を生きている感覚だと、それはちょっと、というものも多いです。
それを嫌がりながらも、受け入れる様子がコミカルに描かれており、笑いを誘います。
・サバイバル技術を知りたい
作中はもちろん、その他にも豆知識的な感じで、様々な情報が織り込まれています。
もちろん、専門書のように詳しく書かれている訳ではありませんが、雑学として楽しめるようになっています。
※上記はあくまで私見です。あらかじめご了承ください。
まとめ
彼女たちは無人島に流れ着きます。
四人を簡単に紹介します。
鬼島ほまれ
身長159cm、父親からサバイバル技術を学んでいる。
鈴森明日香
身長163cm、バスケ部と陸上部を掛け持ち、体育会系。
九条紫音
身長157cm、お嬢様、グルメ。
天谷睦
身長154cm、趣味、読書・料理、メガネっ子。
以上の四人がほまれの監督のもと、サバイバル生活を送ります。
ワイルドなほまれと普通の女子高生である三人の対比が楽しい作品です。
今回分かった事
・おしっこは出したては無菌
・ショウリョウバッタは苦い
・ムース(ヘラジカ)のキンタマはくさい
・アスカの下着にはうさぎのワンポイント
・ほまれは女子のノリが苦手
この作品はヤングマガジン公式サイトで無料試し読みが可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。