僕らが恋をしたのは 2 KC KISS
著:オノ・ナツメ
出版社:講談社
年老いた男、大将、キザ、ドク、教授の四人が暮らす山中の楽園。
その楽園にやって来た老婦人、お嬢。
彼女は男達に自身の過去を話すがその内容は全て違っていて……。
登場人物
山野ヨーコ
大将とキザの学生時代の古文の女性教師
二人は彼女に恋をし、アプローチを掛けていた。
あらすじ
お嬢の過去を聞き、他の人には秘密と言われご機嫌なキザと大将。
お互い、自分だけに秘密を打ち明けられたと思っているキザと大将は、その後もお嬢の気を引こうと料理と作ったりして、張り合っていた。
その日、キザの家で夕食を終え、みんなを見送ったキザは大将が昔のアルバムを置いて行った事に気付く。
そのアルバムを開いてみれば、昔憧れ、大将と二人、アプローチしていた山野先生の写真が目に止まった。
思えば今と同様、二人は同じ相手に恋をしていた。
翌日、お嬢に良い所を見せようと薪割りについても言い合う二人を見て、ドクは子供みたいだと笑っていた。
その後、キザの用意した飲み物で一息入れた時、不意にキザは大将に言う。
「やっぱり、思ってたんだよ。ガキの頃みたいって……いや、俺達も成長した。あの頃とは違うよ」
キザの言葉で昔を思い出したのか、大将は「ああ」と微笑んだ。
感想
今回はお嬢の過去を聞かされて浮かれる大将とキザから始まり、部屋に籠った教授、お嬢に靡かないドク、風邪を引いた教授、お嬢と教授、リンゴの収穫とバーベキュー、台風の夜等が描かれました。
お嬢の目的については謎のままですが、彼女が四人と距離を縮めようとしているのはその目的の為のようです。
大将とキザは、それぞれお嬢と秘密を共有した事で彼女に好意を抱いた様です。
一方でドクは靡かず、教授はお嬢を受け入れつつも、一定の距離を置いている印象を受けました。
お嬢の滞在予定は11月まで。
この巻の終盤では暦は9月になっていました。
あと三月たらず、お嬢の目的は何なのか展開が気になります。
まとめ
男達が自分に恋をする様に計算して動いている様子のお嬢。
そうする事で彼女は何を為そうとしているのか。
次巻も楽しみです。
こちらの作品はコミックDAYSにて第一話が無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。