最果てのともだち 1 まんがタイムKR フォワードコミックス
著者:雪宮ありさ
出版社:芳文社
小学四年生の少女、アサヒは内気な性格が災いしイジメにあっていた。
クラスに友達のいないアサヒはそのイジメが原因で、立ち入り禁止の旧校舎へ入る事になる。
そこには二人の幽霊が棲みついていて……。
登場人物
日向アサヒ(ひゅうが あさひ)
小学四年生女子
黒髪セミロングの女の子。
内気な性格で他者と上手く話せない事から、幽霊とあだ名をつけられイジメの対象となる。
キヨ
旧校舎に棲みつく少女の幽霊
白髪ロングの女の子。
アサヒに対して基本優しい態度で接するが、時折、恐ろしい一面をのぞかせる。
先生/終夜ヒカリ(よもすがら ひかり)
旧校舎に棲みつく幽霊
黒髪ロングで眼鏡で血まみれの女性。
生前は教師だったらしく、アサヒとキヨに放課後、勉強を教える。
アサヒの母
黒髪ショートでホクロの女性。
アサヒの家は母子家庭らしく、彼女は仕事で家を空ける事が多い。
アサヒは彼女にイジメの事を言えず悩んでいる。
日暮ユウ(ひぐらし ゆう)
前髪パッツンロングの少女。
アサヒの通う学校に転校してきた女の子。
旧校舎に何かを感じた。
あらすじ
その日、アサヒは男子二人に鞄を取られ、幽霊が出ると噂のある旧校舎へ鞄に入っていた筆箱を投げ込まれた。
筆箱を回収しない訳にもいかず、アサヒは夕暮れ時の無人の旧校舎へと足を踏み入れる。
幸い筆箱はすぐに見つかったが、蓋が開いて中身は教室に散らばってしまっていた。
周囲を見回せば机のしたに鉛筆が転がっている。
ホッとしながらアサヒが手を伸ばすと、その手に虚空から伸びた手が触れた。
驚き震えるアサヒに手は落ちていた消しゴムを指し示す。
その手の指示に従い、文具を全て回収したアサヒはありがとうございますと笑みを浮かべ教室を後にした。
翌日、登校するとアサヒの上履きが無くなっていた。
担任の男性教師はクラス全員で探す事を指示。
面倒になったらしい前の席の男子が、三階の女子トイレを探せとアサヒに告げる。
そこに行ってみれば、ボロボロになった上履きがトイレの中に捨てられていた。
アサヒはその汚された上履きを洗い、教室へ向かい廊下を歩いた。
その途中、出会った担任教師は見つかって良かったなと笑みを浮かべた。
クラスメイトも教師もアサヒには幽霊よりも怖い存在に思えた。
そしてその日の放課後、アサヒは女教師の幽霊の噂のある旧校舎、4年2組の教室へと足を向けた。
黒板には噂通り血の様なシミが存在していた。
アサヒはそのシミに向かい手を合わせ、死にたくなるくらい辛い気持…わかるような気がしますと呟いた。
もし辛い気持ちだけをもって亡くなったのなら、
どうか、せめて、今だけでも安らかに―――。
そう願ったアサヒの前、黒い影が現れた。
感想
クラスに居場所のない少女、アサヒの唯一の友人は、旧校舎で出会った少女の幽霊キヨと同じく幽霊の先生だけ。
先生の方は元教師としてアサヒへのアプローチは生者と死者の線引きをして行っているようですが、キヨは普段は友達として優しく接していますが、時折、アサヒに対して強い執着を見せます。
成長してやがて小学校を卒業してしまうだろうアサヒ。
その時、キヨはどうするのか。
どす黒く粘着質なキヨの裏の顔の事が気になります。
まとめ
一巻のラスト、何やら視える様子の日暮ユウがアサヒの学校に転校してきました。
彼女とアサヒはどんな関係になるのか。次巻も楽しみです。
こちらの作品はピッコマにて試し読みが可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。