ミワさんなりすます 3 ビッグコミックススペシャル
著者:青木U平
出版社:小学館
推しの俳優、八海崇(やつみ たかし)の家にエリート家政婦、美羽さくらになりすまし入り込んだ久保田ミワ(くぼた みわ)。
八海を騙しているという後ろめたさを抱えながらも、推しの側にいれる幸福にズルズルと家政婦を続けるミワの前に、なりすました家政婦、美羽さくらが現れ……
あらすじ
本来、八海の家で働く筈だった家政婦、美羽さくら。
彼女と共に喫茶店で向き合ったミワは冷や汗を流しつつ、謝罪の言葉を口にした。
そんなミワにさくらはそういうのはいらないと切って捨て、事の経緯の確認を求めた。
ミワはその過程で彼女の有能さを感じ取り、合理性を重視する元カレの紀土(きど)を思い出していた。
経緯を聞き終えたさくらは、警察と口にする。
その言葉でミワの心臓は恐怖で締め付けられた。
しかし、続いたさくらの言葉は、通報するべきだったが、その前にどうしても聞きたい事があるだった。
「どうして、私になりすまそうと思ったんですか?」
ミワは理由を言いたくなかった。
いい大人が「推しが好きすぎて家政婦になりすました」なんて。
そんなお粗末な理由をこんなキチンとした人に言いたくない。
言いたくないけど……。
ミワはさくらに対する罪悪感から、犯した罪の対する罰を受けようと自分が八海崇が好きな事をさくらに告げた。
そんな理由で……? 人生がめちゃくちゃになるかもしれないのよ……?
どうしても……あの人の傍に、いたかった…………。
ただ……、それだけです……。
それを聞いたさくらは、突然破顔しキャハー☆!!と大声で叫んだ。
感想
今回は冒頭、エリート家政婦、美羽さくらとの対話から始まり、ミワと同じく八海の大ファンだったさくら、盛り上がる二人、さくらとクッキー、渡されたクッキーと連絡先、八海からの電話等が収録されました。
今回はその中でもエリート家政婦、美羽さくらが印象に残りました。
彼女はミワと同じく映画好きで八海崇のファンなのですが、合理的で効率を重視する所があるようで、アナログでロマンチストなミワとは相いれない部分がある人物です。
そんなさくらが、ミワを通報せず協力?するのは何の目的があっての事か。
裏があるのかないのか、ミワと八海がどうなる事を望んでいるのか。
何だか得体が知れなくて、不気味に感じました。
まとめ
この巻のラスト、さくらがクッキーの袋に忍ばせたミワの連絡先によって、彼女は八海とプライベートで会う事になりました。
八海との対話がどんな物になるのか、次巻も読むのが楽しみです。
こちらの作品はビッグコミックBROS.NETにて第1話が無料で閲覧いただけます。
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