天国大魔境 7 アフタヌーンKC
作:石黒正数
出版社:講談社
何者かからの襲撃を受けた高原学園。
その襲撃で崩れた瓦礫で怪我を負った学長は、延命の為の脳移植の候補であるトキオの赤ん坊を彼女に要求する。
それに反発したトキオは力を使い自らと胸に抱いた赤ん坊、そして咄嗟にトキオを掴んだ学長の腕を石化させた。
登場人物
地獄夢(ヘルム)
ヘルメットをかぶった美少女
黒髪ロングの女の子。
復讐相手を六年間探していた。
ナタ
高原学園で暮らす少女
学園が襲撃された際、頭部に怪我を負う。
その後、軍が学園に突入、意識の無かった彼女は病院で意識を取り戻すも記憶を失っていた。
マコ
高原学園に新たに加わった子供の一人
怪我をしたナタの身を案じる。
学園から出た後、堀さちおという名をもらう。
サクヤ
高原学園に新たに加わった子供の一人
長い髪と切れ長の目を持つ子供。
マコと行動を共にする。
学園から出た後、八坂なのはという名を貰う。
あらすじ
学園の痕跡を追うマルとキルコは西への旅を続けていた。
工事用のバリケードで封鎖された道の先へと進むと、マルがヒルコの気配を探知した。
キルコはそのまま車で走り抜けるつもりだったが、襲われている人を見つけたマルは車を下りヒルコに攻撃。
マルが襲われている人の手を引き車へ逃げる中、キルコも銃で応戦するが、そのヒルコはキル光線を弾き返した。
初めて出会うタイプの敵にキルコも慌てて車に駆け戻り、三人は何とかヒルコから逃げ出した。
ヒルコを引き離し一息吐いたキルコ達は改めて助けた人物に目を向ける。
その人物はバイクのヘルメットをかぶり、斧で武装した優し気な少女だった。
感想
今回は軍?に襲撃され崩壊した高原学園とマルたちが出会った少女、地獄夢の復讐、記憶を失ったナタと軍?に救助され学園の外で暮らし始めた子供達、地震等が描かれました。
過去(高原学園サイド)と現在を行き来し描かれる物語。
その繋がりがこの巻でハッキリと見えて来ました。
ただ、謎はまだ多く、トキオの二人の赤ん坊(片方はマル)や彼女自身が何処に行ったのか。
高原学園の目的や軍?の襲撃の理由等はまだ不明です。
十数年の隔たりの間に何が起きたのか。
脳移植までして生き延びようとした学長が目指した天国とは。
色々気になります。
まとめ
この巻では学園崩壊、大地震とマル達の時代に繋がる出来事が描かれました。
しかし、まさかあの人があの人だったとは……。
次回はどんな真実が描かれるのか、読むのが楽しみです。
この作品はアフタヌーン公式サイトで第一話が無料でお読み頂けます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。