漫画

アルテ 第十六巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2022年3月24日 更新日:

帆船
アルテ 16 ゼノンコミックス

著:大久保圭
出版社:徳間書店

アルテがカスティリアへ亡命して八年が過ぎていた。
その間にイレーネ(カタリーナ)の兄、スペイン皇帝と旧知の仲だったローマ教皇が倒れ、新たな教皇が立ったが、新教皇はスペイン皇帝に対し警戒感をあらわにした。

イタリアはその事で二つに割れ、レオのいるフィレンツェはスペインとの対決姿勢を強める。
また、その事でアルテに無実の罪を着せたシルヴィオ枢機卿は、フィレンツェを亡命していた。

そんなイタリア、フィレンツェの混乱に乗じて、アルテはレオに会う為、カスティリアを出てイタリアへと向かう。

広告

登場人物

フランコ
アルテの護衛役の一人
金髪でよく笑う青年。
護衛役のリーダー、グイドの幼馴染。
感が良く航海中、海賊船をいち早く見つけた。

セシリオ
アルテの護衛役の一人
バンダナ髯の男。
バルバリー海賊の使う曲刀を愛用している。

パコ
アルテの護衛役の一人
金髪糸目の青年。
護衛役の三人は全員気さくなアルテとすぐ打ち解けた。

あらすじ

フィレンツェでは罪人であるアルテが、彼の地に赴くには戦争により秩序の失われた今しかチャンスは無かった。
優秀な宮廷画家として、そしてその人柄も高く評価しているイレーネや、彼女の側近アスセナ、アルテの身の回りの世話を焼いてくれた召使いのエリサとステラも別れを惜しんでくれた。

そんなカスティリアを離れ、アルテは護衛のグイド、フランコ、セシリオ、パコの四人と共にガレー船でジェノバへと向かった。

護衛のリーダー、グイドは貴族のアルテが設備の悪いガレー船に乗るのを渋るのではと考えていたが、アルテはすんなりとガレー船に乗る事を了承。
護衛の三人とも一瞬で打ち解け、自ら口にしたように船の仕事を手伝い始めた。

そんなアルテの姿を見て、グイド自身もアルテの事を気に入り始めていた。

広告

感想

前巻ではカスティリアでの生活が描かれるのかと思っていましたが、この巻ではその辺りはすっ飛ばして、戦争中のイタリアへの帰還の模様が描かれる事となりました。

中世、大航海時代、地中海のみならず大西洋を行き来する船も多いこの時代は、海賊が提督として成り上がれる時代でもありました。
この巻でもアルテ達の乗った船は海賊の襲撃を受け、アルテは人が殺される場面を目の当たりにします。

罪人にされかけたりはしましたが、割と平和に暮らして来たアルテ。
そんな彼女が戦中のイタリアで何を見るのか、次も楽しみです。

まとめ

戦争の準備を着々と行うフィレンツェ。
そのフィレンツェで仕事を続けるレオ。
アルテはレオに会えるのか、その道中は……先が気になります。

この作品はコミックゼノン公式サイトで第一話が無料でお読みいただけます。
作者の大久保圭さんのツイッターはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのblende12による画像です。
広告

-漫画
-, ,

関連記事

人形

あおのたつき 第六巻 登場人物・あらすじ・感想

あおのたつき 6 ゼノンコミックスBD 著:安達智 出版社:コアミックス 新吉原京町二丁目、羅生門河岸の角、九郎助稲荷のその奥。 浮世と冥土の境となる場所に冥土の花街があるという。 今日もそこに道に迷 …

海底

BEAST of EAST ビーストオブイースト 第四巻 あらすじ・感想

BEAST of EAST ビーストオブイースト 4 バーズコミックスデラックス 著:山田章博 出版社:幻冬舎 人魚を奪う為、鬼王丸達は宮中へ踏み込んだ。 玉藻前はそれを阻もうとするが、魔鍛冶衆の立烏 …

ラジオブース

白山と三田さん 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

白山と三田さん 5 少年サンデーコミックス 著:くさかべゆうへい 出版社:小学館 田んぼで溺れていた老人を助けた事で、彼の孫娘、三田民子(みた たみこ)と付き合う事になったラジオ好きの高校生、白山辰彦 …

オオグンカンドリ

へんなものみっけ! 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

へんなものみっけ! 1 ビッグコミックス著:早良朋出版社:小学館 存在感の薄い市役所職員、薄井透(うすい とおる 26歳)は三年間の博物館勤務を命じられます。そこには清棲あかり(きよす あかり)という …

銀河

おとなりに銀河 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

おとなりに銀河 1 アフタヌーンKC 作:雨隠ギド 出版社:講談社 高卒で漫画家デビューを果たした久我一郎はその後、父親を亡くしその父が残してくれたアパートの家賃収入と原稿料で幼い妹弟の面倒を見ていこ …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。