今日のさんぽんた 4 ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
著:田岡りき
出版社:小学館
飼い主のりえ子と柴犬のポン太。
一人と一匹のさんぽの日々を描いたコメディ作品、第四巻。
各話あらすじ
10歳9月 電池
ポン太の散歩のついでに電池を買いに出かけたりえ子。
忘れない様にとポン太にも言うが、彼女は散歩の途中、曲がり角の微妙な空スペースが気になってしまい何かやるならクレープ屋だと言い出して……
10歳7月 スイカ
夏休みのある日、自分の部屋が暑いと、ポン太の小屋のある庭に面した部屋で勉強を始めたりえ子。
ただ、そこでも彼女は暑くてやってられないとぼやき始め……。
9歳8月 通り雨
散歩中、突然の雨に降られたりえ子とポン太。
急ぎ家に帰り、雨と天気予報に責任をなすりつけながら、りえ子はポン太を拭く。
10歳8月 セミ
散歩中、セミが顔面に直撃したりえ子。
何で向かって来るのか。
憤った彼女はポン太に、危ないからあんまはしゃぐなって言っといてと無茶ぶりをする。
2歳8月 磁石
夏休みの宿題である自由研究を、今日中に終わらせなければならなくなったりえ子。
彼女はポン太の首輪にU字磁石を紐で結び、砂鉄を集めようとするのだが……。
10歳9月 居場所
夜、一人になりたいとポン太を連れりえ子は散歩に出掛けた。
一人になりたいのに自分を連れて行くのは、いきなり矛盾しているとポン太は心の中で呟く。
9歳9月 虫
友人のみっちゃんが夏休み彼氏と東京に行った事を愚痴るりえ子。
私だって彼氏がいれば東京ぐらいとぼやく彼女に、ポン太はいればなと切って捨てた。
10歳9月 月見団子
犬でも食べれる月見団子を作ったと、いびつな団子の乗った皿をりえ子はポン太の前に置いた。
早速顔を近づけたポン太だったが、りえ子は月見しながら食べようと、皿を持ち上げポン太を散歩につれだした。
9歳10月 洗濯物
散歩中、風に飛ばされた洗濯物を見つけたりえ子とポン太。
りえ子は洗濯物を返そうと周囲の家の洗濯物を確認するが、どの家もハンガーの形が違い……。
7歳10月 葉っぱ
いい感じの葉っぱ(やつで)を手に入れたポン太。
そんなポン太を褒めたりえ子は濡れたベンチに座ってしまい、ズボンを濡らしてしまった。
漏らしたみたいになったと彼女は帰宅を急ぐが、何故か道行く人が自分に注目していると感じてしまい……。
9歳10月 尾行
散歩中、ギターケースを背負った青年を見かけたりえ子。
この前見たドラマでは、ギターケースの中に銃を隠した密売人が登場した。
青年もそうなのでは……そんな事を言って彼女は青年をつけるのだが……。
9歳10月 仮装
散歩中、ハロウィンイベントのチラシを見つけたりえ子。
彼女はパーカーのフードを被り、赤ずきんだと言い張り、ポン太には狼役を強要するが……。
7歳11月 不用品
散歩の途中、シャッターの前に置かれた不用品を見つけたりえ子。
彼女は何とか掘り出し物を見つけようとするも、ガラクタしか置いていない。
結局、戦利品としてよく分からない置物を手に取るが……。
10歳11月 コーヒー
地理の増田先生や、おとんの言葉でコーヒーに興味を持ったりえ子。
早速ポン太と共に河川敷に向かい、アウトドアコーヒーに挑戦するのだが……。
9歳11月 なくした靴
散歩がマンネリ化してきたといつもとは違う道(いった事のある道)に入ったりえ子。
彼女はポン太も拒否する家と家の隙間に入り込み……。
10歳11月 休憩中
不意に視線を感じ見上げれば、窓の向こう、りえ子がこちらを見ていた。
彼女は勉強の休憩中で、あと一時間ぐらいしたら散歩に連れて行くと言うが……。
10歳12月 一日
冬は日が暮れるのが早く、日が短いと損している気になるとぼやくりえ子。
彼女は冬は二日で一日という換算でいいと言い出し……。
2歳12月 拾い物
散歩中、気付けばポン太が標識を咥えていた。
りえ子はそれは町の一部だとポンタから標識を取り上げようとするが……。
10歳12月 記憶と現実
窓を開けポン太を見下ろしながら電話で話すりえ子。
彼女は話は変わるがと前置きして、自分の記憶と現実が食い違う事がたまにあると語り始めた。
10歳12月 気配
散歩中、りえ子は立ち止まり、クリスマスの気配がしたと周囲を見回す。
その言葉通り、塀の上にはサンタの人形が乗っていた。
それを写真に収めえ子は言う。
今年はクリスマスを集めてクリスマスマスターになると。
9歳12月 さつまいも
その日は特に寒く、家を出た直後からりえ子は帰宅を口にする。
それにふざけるなと返すポン太。
そんな二人の耳に石焼き芋屋のあの音が聞こえてくる。
8歳12月 大掃除
見て見てとりえ子はポン太に声を掛ける。
ポン太が目を向ければ、りえ子の手にはいつか不用品で拾った謎の置物が握られていた。
11歳1月 おみくじ
散歩中、風に飛ばされてきた紙を拾ったりえ子。
それはおみくじで札には凶と書かれていた。
10歳1月 うめき声
散歩の途中、バス停のベンチに座る葵を見かけたりえ子。
話を聞けば夕方、このバス停で待っていると苦し気なうめき声が聞こえて来るのだという。
1歳10月 電池電池
散歩のついでに電池を買いに行く事にしたりえ子。
彼女は電池電池と呟きながらいつもの散歩コースを巡り……。
感想
今回は成長後と成長前、電池を買いに行ってどちらも買うのを忘れたりえ子にシンパシーを感じました。
スーパーに買い物に行った際、メモに買う物を書いているのに買い忘れることがたまにあります。
私もりえ子と同じく、別のことに気を取られて失念している事が多いです。
明日の晩御飯の事であったり、足りなくなった調味料の事であったり、そちらに気を取られている間に、メモに書かれている物を買い忘れ家に帰ってから気付く。
漫画に描かれるって事はけっこうあるあるなのかなと、読んでいて少しホッとしました。(ホッとしてちゃ駄目な気がする)
まとめ
今回は感想に書いた電池の話の他、うめき声の話が怪談チックで楽しかったです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はゲッサンWEBにて第一話が無料でお読みいただけます。
作者の田岡りきさんのTwitterはこちら。