漫画

野湯ガール 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2022年3月18日 更新日:

温泉と猿
野湯ガール 1 ビックコミックス

原作:麻生羽呂
作画:吉田史郎
出版社:小学館

日本各地に存在する野湯(のゆ)と呼ばれる天然の温泉。
その野湯を巡る大鷹ヒバリの日々を描いた作品。

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登場人物

大鷹ヒバリ(おおたか ひばり)
金髪ロングの美女
元エクストリームスポーツ選手。
フランス、シャモニー=モン=ブランをスノーボードで滑走中、崖から滑落、両膝を骨折しかつてのパフォーマンスを失う。
温泉地で療養中に憤りからバックカントリースノーボード(自然の雪山を自分の足で登り滑る事)に挑み遭難。
そこで見つけた野湯に命を救われ、以来野湯にハマる。

マスター
ヒバリのバイト先の喫茶店のマスター
サングラスに白髪口髭のおじさん
元外交官だったが、仕事のミスで左遷。
それを機に外交官を辞め、妻の実家の喫茶店を引き継いだ。

あらすじ

東北地方北部、残雪の残る雪山を一人の女性が歩いている。
彼女は途中、冬眠明けのクマに遭遇したり、クラック(裂け目)等、危険な道程を辿り目的地に辿り着く。

硫黄の臭いが漂う窪地、そこには温泉が湧いていた。
硫化水素等、致死性のガスが満ちるその温泉に彼女はガスマスクを被り足を踏み入れる。

火口湖に溜まった真っ白なお湯。
服を脱ぎそのお湯にガスマスクを着けたまま身を浸す。
誰もいない火口湖、その時、空も山も湯も全てが彼女の物だった。

湯から上がった彼女に二人の登山客がギョッとしながら尋ねる。

もしかしてそこの火口湖さ入ってだの?
なしてそんだごとしてるんだ?

全裸にガスマスクという異様な風体のまま、その女性、大鷹ヒバリは

そこに野湯が在るからです!と力強く答えた。

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感想

火山列島である日本には至る所に温泉が湧いています。
この作品はそんな温泉の中でも、秘境に存在し人の手が加えられていない自然の温泉、野湯をテーマに主人公の大鷹ヒバリが山や海を乗り越えた先にある野湯を堪能するお話です。

この巻では第一話の火口湖温泉から始まり、東京弐根島の断崖絶壁の海中温泉、草津の幻の源泉、秋田県湯沢市の川原毛大湯滝、鹿児島県屋久島の平内海中温泉、新潟県糸魚川市の蓮華温泉仙気ノ湯、九州某所の温泉の川等が収録されました。

主人公のヒバリは元エクストリームスポーツ選手と言う事で、怪我で最高時のポテンシャルは出せないものの、運動神経は抜群で野湯への危険な道中も軽々と超えて行きます。

私にはそんな運動神経は無いので、気持ちよさそうに湯に浸かるヒバリを見ていて、どこでもドアがあればなぁと思ってしまいました。

まとめ

次回はスキューバダイビングを行う模様。
海底の温泉という事でしょうか。どんなエピソードになるのか楽しみです。

こちらの作品はやわらかスピリッツにて一部無料でお読み頂けます。
原作の麻生羽呂さんのTwitterはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのSanta3による画像です。
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