ザ・ファブル The second contact 2 ヤンマガKC
著:南勝久
出版社:講談社
大阪に戻りミサキと新婚生活を送っている元殺し屋のアキラ。
彼がレンタルおっちゃんとして普通の日々を送る中、真黒組(まぐろぐみ)のクロが因縁のあった紅白組(くじらぐみ)の川萩(かわはぎ)の襲撃を受ける。
その襲撃は偶然通りがかったヨウコの加勢で事無きを得るも、その後、紅白組の組長、松代(まつだい)は川萩を痛めつけ彼がクロに襲われたと真黒組にイチャモンを付けて来た。
真黒組の組長、海老原(えびはら)は組員の高橋(たかはし)、クロと共に手打ちの為、松代との話し合いに向かい……。
登場人物
松代(まつだい)
紅白組(くじらぐみ)組長
短髪右こめかみに傷のおじさん。
幹部がいなくなり組織とも繋がりを断った真黒組(まぐろぐみ)のシマを狙う。
口をパクパクさせる。
河上静(かわかみ しず)
川萩(かわはぎ)の元カノ
口元ホクロの女。
アキラをストーカー対策としてレンタルしたが、中肉中背のアキラに不満を持ち、別のガタイの良い男に乗り換えた。
以前、クロが彼女にキャバクラを紹介していた事も川萩がクロを恨む一因だったようだ。
高辺(たかべ)
紅白組の組員
刈り上げ茶髪の巨漢。
川萩と一緒にクロを襲った。
あらすじ
松代との話し合いは夜の港、お互いが車に乗ったままで行われた。
松代は慰謝料五千万と言い出すが、海老原はそれに一億払えと返した。
海老原は現場近くに駐車していたドラレコの映像を入手していた。
そこには木刀を手に二人がかりでクロを襲う、川萩達の姿がしっかりと収められていた。
昔と変わらずやり方がペテン師。
そんな海老原の言葉で松代の舎弟が海老原に銃を向ける。
それと同時に海老原も手にした銃を舎弟に向けた。
更に運転席の高橋も舎弟を狙い銃を翳す。
一触即発の雰囲気の中、海老原は川萩の身柄と引き換えに今回の件をチャラにしようと提案。
松代もそれを飲み、川萩を海老原に引き渡した。
何とか銃撃戦を回避した海老原は、引き取った川萩をクロたちが暮らす真黒ハウスへと運ぶのだった。
感想
今回は組長同士の話合い、川萩、真黒ハウスへ、ヨウコとタコちゃん、松代、ヨウコを狙う、アザミ初レンタル、消した人間のリスト、ウンコレース、川萩と静と襲撃等が描かれました。
今回は組長の海老原とタコちゃんが印象に残りました。
この二人は第一部の時から、義理に厚くとても好きなキャラクターでした。
この巻でも、海老原は川萩の身柄を引き受け、逃げる様に促します。
川萩がこのまま街に残れば、恐らく松代に消されるだろうと彼は考えたからでした。
一方のタコちゃんは、ヨウコの帰還を喜び、アザミやユーカリについても親身になって考えていました。
そんな風に真っ当に(海老原はヤクザだけど)生きている人がいる中で、なんか姑息な事をしようとしている松代達。
そしてそれに巻き込まれるアキラ。
アキラは普通に生きようとしていますが、彼の性格と周囲の状況がそれを許さない様です。
あ、あと腐ったイワシ缶を食べてお腹を壊したアザミ、クロ、川萩の三人のトイレを巡る争い、ウンコレースが凄く楽しかったです。
まとめ
今回のラスト、紅白組の組員が川萩と彼女を襲撃した場面に出くわしたアキラ。
銃を持った相手にアキラがどう対処するのか、早く続きが読みたいです。
この作品はヤンマガwebにて一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。