オオカミライズ 5 ヤングジャンプコミックス
著:伊藤悠
出版社:集英社
アキラの想い人、蛍(ほたる)の墓の事での誤解が解けないまま、彼は親友であり倭狼(ウォーラン)となったケンとぶつかる。
中国側の対倭狼部隊吃狗(チィゴウ)とロシアの密偵、庄内の忍者の襲撃を受ける中、アキラとケンの戦いは続き……。
あらすじ
アキラとケン、二人の戦いに勝者は無く。
ケンはアキラが撃ち込んだ弾丸で、アキラはケンから噴き出した血によって、二人は互いに自らの死を悟った。
ケンはその最後の瞬間に蛍を食べてはいないと真実を語った。
今際の際のケンの言葉をアキラはすんなりと受け入れた。
二人の血は混じり合い、いつか箱の中にいた時の様に寄り添い合い倒れた。
霧の向こう、アキラとケンが倒れている。
笑見(えみ)達、倭狼とイサクと庄内の長の見守る中、ケンは立ち上がり狼の頭を外した。
人に近い姿を取り戻したケンは、笑いながらアキラを抱き起こし「生きよう」と語り掛ける。
ケンの血を受け倭狼となったアキラはその言葉に「ああ」と返した。
感想
今回は血の混じり合ったアキラとケンの復活と和解から始まり、融合したマエダと朱可、暴走する朱可と最後の戦い等が描かれました。
中国と露西亜に支配された日本。
大国に翻弄され続けたアキラ、ケン、イサク達三人の少年。
戦いの果てに彼らは自由を手に入れた様でした。
物語のラスト、イサクを追うアキラとケンがとても楽しそうで、読んでいて心地よかったです。
まとめ
何にも縛られず自由に生きる事。
鎖に繋がれ抑制された中で戦いを続け、心のままに生きる場所を勝ち取る。
作品を読んでいてそんな事を思いました。
この作品はこちらで第一話を無料で読む事が可能です。
作者の伊藤悠さんのアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。