クレイジーフードトラック 3 BUNCHコミックス
作:大柿ロクロウ
出版社:新潮社
荒廃した世界、文明の残滓が残る荒野をフードトラックで旅するゴードン。
そして彼に拾われた謎の少女アリサ。
二人はスシを食べようと砂漠化した世界で、湖を有していると思われるトワタ公国へと向かう。
しかし、巨大戦車ギガンテスに襲われ、アリサは公国に囚われてしまい……。
あらすじ
トワタ公国がアリサを攫ったのは、元々ゴードンが所属していた世界管理軍事組織バルドに対するけん制に使う為だった。
バルドは長年にわたりトワタ公国に管理をゆだねるよう求めていたが、トワタ公国は独立国だと管理される事を拒否していたのだ。
勧告の為、トワタを訪れていたゴードンの元部下、カイルはアリサがトワタに囚われている事を知ると、かつての仲間であるメカニックのディランの下へ力を借りようと向かった。
辿り着いたディランの家には、彼に救助されたゴードンの姿もあった。
一応、アリサの件で対立関係にあるゴードンとカイルだったが、今回はアリサ救出という点において協力する事となった。
ゴードン、ディラン、カイル、マイナ、タナカの五人は、ディランが魔改造したフードトラックでアリサ救出に向かったのだった。
感想
今回はトワタ公国に囚われたアリサ救出作戦から始まり、旅の再会とフライドチキン、治らない傷、ゴードンの過去と旅を続ける二人、ミヤジマでの戦い、旅の終わり等が描かれました。
食材を求め旅を続けてきたゴードンとアリサの道中もこの巻で完結。
作中、アリサは傷が治らない事、死ぬ事よりもゴードンと一緒にいる事を望みます。
好きな人と美味しい物を食べ、笑い、自由に生きる事。
アリサはたとえ長く生きる事が出来なくても、籠の鳥である事は嫌だったんだろうなとエピソードを読んでいて思いました。
まとめ
自由と暴食と暴力の日々を描いた物語もこの巻で完結。
寂しいような、あれで良かったような、そんな読了感の作品でした。
こちらの作品はくらげバンチwebにて一部無料で閲覧いただけます。
作者の大柿ロクロウさんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。