シメジ シミュレーション 3 MFCキューンシリーズ
著:つくみず
出版社:KADOKAWA
少しヘンテコな世界での頭にしめじの生えた少女「しじま」と、頭に目玉焼きを乗せた少女「まじめ」の高校生活を描いた作品、第三巻。
登場人物
よしこ
しじまとまじめのクラスメイト
オカッパ女子。
バンドの作詞で悩み詩集を読んでいたしじまに相談を持ち掛ける。
もがわ巡査
穴掘り部の顧問、もがわ先生の妹
姉とは違いしっかり者。
あらすじ
その日も何かの研究に没頭している姉に行ってきますを告げて、しじまは学校へと向かった。
その途中、いつも通り元気一杯なまじめの愛に疲れ、しじまはベンチで横になる。
そんなしじまの横でまじめがあーッと声を上げる。
その声にしじまが顔を上げると、学校が縦になっていた。
休校を望む生徒がいる中、校長は問題ないのでいつも通りの授業を行うと宣言。
しじまたちは90度、横になった景色が見える学校で授業を受ける事となるのだった。
感想
今回は縦になった学校のエピソードから始まり、急に冬、伝えたい物が空中に出現、作詞について、水が浮遊する日、唐突に闇、屈折する世界、変な石の自由研究、お姉ちゃんが語る世界の事、等が収録されました。
今回はその中でお姉ちゃんのエピソードが興味深かったです。
お姉ちゃんと庭師(おそらく管理プログラム)の話では、しじまたちの暮らす世界が計算(シミュレーションプログラム)であり、人(被験者?)の夢及び意識がそのプログラムに干渉する事で世界に変化が生じているという事らしいです。
お姉ちゃんの話は難しく、完全に理解出来たとは言えませんが、何となく作中の不思議な世界の理由が分かった気がしました。
まとめ
今回は不思議でシュールな世界、その世界の秘密が語られました。
お姉ちゃんの作った巻貝で、世界は更に不思議さを増していき……。
この物語がどうなるのか、先が気になります。
この作品はComicWalkerにて一部無料でお読み頂けます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。