漫画

波よ聞いてくれ 第九巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2022年1月27日 更新日:

リング
波よ聞いてくれ 9 アフタヌーンKC

作:沙村広明
出版社:講談社

北海道を襲った地震によって原発が止まり、大規模な停電が起きた。
そんな状況の中、藻岩山ラジオディレクターの麻藤(まとう)は波よ聞いてくれ特別放送を敢行する。

暗闇の中、ラジオから聞こえたミナレの声は、非日常にいる人々にこれは日常の延長なのだと思い起こさせた。
そんな事もあり、ミナレの番組、波よ聞いてくれは上層部から評価され、放送時間を拡大、50分番組となったのだった。

広告

登場人物

由利美晴(ゆり みはる)
月刊LAMED編集長
黒髪セミロングの女性。
土曜日の夜営業に合わせボイジャーに来店し大量にカレーを注文する。

大滝(おおたき)
雑誌ラジオノアの編集者
髯のイケメン。
藻岩山ラジオADの瑞穂にミナレへのインタビューを申し込む。

板倉汐路(いたくら しおみち)
コミュニティ放送局「三角放送局」のAD
元波の叡智派幹部。
電気機器の扱いに精通している。

あらすじ

放送時間が伸びた記念すべき第一回目の放送はゲストにイギリスでラジオパーソナリティも務めるトーマス・グリフィン・ケッペルを呼んで、収録の形で放送される事になった。
ミナレのファンだというトーマスはその日もしたたかに酔っぱらっており、番組構成を無視しつつミナレに質問を重ねる。

トーマスがもちこんだビールを飲みつつ、ミナレも彼の質問に答えていく。

Q.印象的だったリスナーの話をしてください。
A.金魚の墓場って男が自分を口説いてくるが、同時に自分が働くカレーショップの別の女性従業員(城華:たちばな)にもアプローチを掛けていた。
その事を説教したら、城華一本に絞った。非常な残尿感を感じる。

もう一人はえんぴつ横町、元はHCBラジオ「アナグマ禁漁時間」の常連だったが上位互換者のジョーカー・スコンスキーの登場で採用率が下がり引っ越して来た「優秀な負け犬」。
彼の送ってくるネタは秀逸だが、一つ勘違いをしている。
自分が求めている物は面白いネタでは無く『聞けばリンパの流れが良くなるラジオ』だ。

Q.職場で腹を立てた事はありますか?
A.遅刻した際、放送作家の久連木に言われた一言。
「この世を動かしているのは、星の数ほどの下準備だぞ」
いや、毎回歯抜けの台本を用意して、それを自分に穴埋めさせているお前が言うなッ!!

Q.そういう人達と仕事をしてみてどうでしたか? ラジオは楽しかったですか?
A.楽しいというより水があったって感じ。
いままでマニュアル通りやれなくて色々バイトを首になって来たが、ラジオは脱線する事で受けたりする。意外にもラジオに向いてる体質だったのかな。

そんな風に質問と答えをくり返し、最後の質問で飲み過ぎたトーマスは限界を超え倒れた。

後日、放送された番組にはトーマスが椅子ごと倒れた音もしっかりと入っていた。

広告

感想

今回は放送時間拡大後の放送から始まり、カレーとスパイスと媚薬効果、スカイセンサー5900とトーマスのラジオ、バレンタインデー企画に関して他局ラジオ関係者との顔合わせ、瑞穂にミナレへのインタビューのオファー、茅代(ちしろ)と企画の練習、瑞穂監禁される等が描かれました。

今回はその中でもトーマスの問い掛けへのミナレの答え、水が合ったというのが印象に残りました。
あらすじで書きましたが、彼女は様々なバイトを首になったようで、作品を読めばそれも納得出来ます。

自由奔放で自分の心に真っすぐで、躊躇なくアイデアを口に出し実行する。
そういう人間はマニュアルによって均一化を求める企業にとって、使いにくい事この上ない存在の様に思います。

ただ、それは角度を変えれば、他に替えの効かない唯一無二の個性であると言える様に思います。
テレビに事無かれ的な番組が増える昨今、ミナレの様な人が活躍できる場が増えればいいなと読んでいて思いました。

以下作中の好きなセリフ
ミナレ:カレーに使われるスパイスは何千種類もあり、その中には麻薬に近い成分の物もあるという。
店長と中原くんのスパイス知識と、例の16ギガのアーカイブを総動員してもらってですねぇ、性的興奮を促す効能のあるスープカレーを作るんですよ。
店長:お前がサシガネか、あの女の!!

まとめ

今回は物語後半、またなんか悪だくみしている「波の叡智派」の動きが気になりました。
刑務所に収監されながらリクエストという形でかつての幹部、汐路に指示を出す花輪。
瑞穂を拉致監禁したりと今度は何を企んでいるのか先が気になります。

こちらの作品はアフタヌーン公式サイトで第一話が無料で閲覧できます。
またコミックDAYSでは一部無料でお読みいただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのDesigner-Obstによる画像です。
広告

-漫画
-, ,

関連記事

龍

虎は龍をまだ喰べない 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

虎は龍をまだ喰べない 1 ハルタコミックス 作:一七八ハチ 出版社:KADOKAWA 霧深い深山の森の中、龍の少年は真っ白な美しい雌の虎に襲われ……。 登場人物あらすじ感想まとめ 登場人物 龍 碧い鱗 …

恐竜

ディノサン DINOSAURS SANCTUARY 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

ディノサン DINOSAURS SANCTUARY 2 BUNCHコミックス 作:木下いたる 監修:藤原真一 出版社:新潮社 死亡事故が原因でブームの去った恐竜。 そんな恐竜を生体展示する江の島ディノ …

プリン

うめともものふつうの暮らし 第五巻 各話あらすじ・感想

うめともものふつうの暮らし 5 バンブー・コミックス 著:藤沢カミヤ 出版社:竹書房 しっかり者のうめと楽しい事、美味しい物が大好きなもも。 小さな猫耳姉妹の日常を描いたとても可愛らしい作品です。 各 …

カツレツ

空挺ドラゴンズ 第二巻 あらすじ・感想等

空挺ドラゴンズ 2 アフタヌーンKC 著:桑原太矩 出版社:講談社 空を泳ぐ龍を求め、旅をしながら龍を狩る「龍(おろち)捕り」たちのお話です。 捕龍船クイン・ザザ号は、嵐の中光る龍に遭遇したり、空中海 …

絵具と筆

いまかこ 登場人物・あらすじ・感想

いまかこ イブニングKC 著:松浦だるま 出版社:講談社 場所の幽霊と自身で名付けた、無くなってしまったモノが見える鶴見也徒(つるみ やと)は、無くなってしまった音を聞く少女早淵今(はやぶち いま)と …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。