君は放課後インソムニア 8 ビッグコミック
著:オジロマコト
出版社:小学館
夏の合宿、二人っきりで過ごしていた事が伊咲(いさき)の両親にバレ、その事で少し距離を置く事になった伊咲と丸太(がんた)。
二人は天文部の部費確保の為、星を付けた衣装で体育祭の部対抗レースで走る事にした。
しかし、検査の結果が悪く伊咲は出場出来ず落ち込む。
そんな伊咲の代わりに丸太は運動部に混じり走るのだった。
あらすじ
運動部に混じり部対抗レースに参加した丸太。
途中までいい勝負をしていたが、スタミナ不足からか途中で失速。
走り切ったものの結果はビリだった。
そんな丸太を見ていた伊咲は彼に走り寄り、泣きながら抱きついた。
丸太も泣きながら彼女を抱きしめ、
曲に会うために生まれてきた。
と思うのだった。
そんな事のあった体育祭の夜、伊咲は丸太と二人だけのラジオで自分の体の事を話す。
彼女の心臓には心室が一つしかない。全部で三回手術をして、その傷跡が左脇と胸に残っている。
良くなっている筈だが、元々二つでする事を一つでやっているのだから、何が起きてもおかしくない。
明日、突然どうにかなるかもしれないし、このままずっと平気かもしれない。
この病気も人生の一部。
不安を抱えながら前を向く伊咲に、丸太はラジオで寝ないで考えると返すのだった。
感想
今回は夜、二人だけのラジオでの伊咲の体の話から始まり、居心地の良くなった天文台、受川君と野々さん、検査結果と丸太の進路、白丸とゲーセン、伊咲の入部と夜間観測会等が描かれました。
今回はその中でも天文台と白丸とゲームセンターの話が印象に残りました。
それまで物置として使われていた天文台を、丸太達はざっと片付けただけで使っていました。
今回はその天文台にポットとコタツが加わりました。
なんだかそれだけで秘密基地感がアップして、とても居心地が良さそうでした。
もう一つは白丸とゲームセンターについて。
白丸は客で通っていた行きつけのゲームセンターが閉めるという話を聞いて、条件反射的に店を継ぐと言っていました。
そんな白丸の気持ちも分かる気がします。
学校も家も居心地が悪い、そんな時に逃げ込める場所。
昔は沢山あったゲームセンターが違う物に変わっているのを見ると、なんだか切ない気持ちになります。
まとめ
二学期、体育祭が終わり季節は段々と秋に向かっている様です。
次巻では秋も深まり、冬の様子が描かれるのでしょうか。
二人の恋がどうなるのか、次回も楽しみです。
この作品は、小学館公式サイトで一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。