人類を滅亡させてはいけません 3 ヤングアニマルコミックス
原作:高畑弓
作画:蒲夕二
出版社:白泉社
ラビ―星からやって来たお姫様な幼女リリン。
船が壊れ帰る方法を無くした彼女をサラリーマンの川北理(かわきた おさむ)は成り行きで保護。
その後、理(おさむ)の義父母との出会い等を経て、リリンと理は本当の親子の様に絆を深めていました。
登場人物
昴(すばる)
女子高生、剣道部所属
黒髪ロングの大人しい女の子。
公園でツチノコを探していたリリンと出会う。
あらすじ
リリンの通う幼稚園でお遊戯会が催される事となった。
演目は白雪姫。
ラビ―星の王女であるリリンは当然のように主役の白雪姫を望むも、くじ引きで引き当てた役は魔法の鏡。
大泣きし超能力を暴走させるリリンを宥め、理は鏡は演技力が無いと出来ないと彼女をその気にさせた。
気を持ち直したリリンと一緒に理は練習に付き合い、お遊戯会、当日も絶対に行くと約束する。
しかし、納期に追われる理は仕事を抜けだす事が出来ず、お遊戯会は始まってしまい……。
感想
今回はお遊戯会、初めてのお使い、風邪、ツチノコと女子高生、運動会、動物園と迎えの知らせ等が収録されました。
物語冒頭、かなりコメディーに振った作品だと感じていましたが、二巻終盤からコメディータッチは残しつつも、ハートフルで感動的なお話が増えて来た様に思います。
その中でも今回は運動会のかけっこのお話が印象に残りました。
姫、姫と持ち上げられて育ったリリンはとても鈍足でした。
それでも理やメイヒューと練習を続け、一位のメダルを理に渡そうと懸命に努力を続けます。
そして運動会当日、一生懸命に走ったリリンですが最下位になってしまいます。
ビリは嫌だとその後も力を振り絞り走るリリンの前で、一人の子が転んでしまいます。
その子を置いてゴールすればビリではなくなる。
そんな思いがリリンの脳裏に浮かびますが、彼女は駆け戻り彼女の手を引いて一緒にゴールテープを切りました。
勝ちを捨てて躓いた者に寄り添う、読んでいてグッとくるいいシーンでした。
まとめ
感想で書いた様に、この巻の終盤、リリンの両親から迎えに行くと知らせが入ります。
リリンは両親と帰るのか、理とリリンはどんな選択をするのか。
次回も読むのが楽しみです。
この作品は白泉社公式サイトにて無料で試し読みが可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。