ダンダダン 3 ジャンプコミックス
作:龍幸伸
出版社:集英社
地縛霊と融合したターボババアから逃げ切り、桃(もも)の祖母、星子(せいこ)の力でババアを倒し、地縛霊を浄化する事に成功したオカルン達。
しかし、ババアはギリギリでオカルンの中に逃げ込み星子の浄化を免れていた。
その事が分かり、結果的にはババアの意識だけを招き猫に封じる事に成功した桃と星子。
全てが終わり、ミッション達成と喜んだオカルン達だったが、ババアに奪われたオカルンのイチモツは戻ったのは竿のみで二つの玉はババアに奪われたままだった。
その玉の一つを拾ったオカルン達の同級生、白鳥愛羅(しらとり あいら)は霊能力に目覚めてしまい、桃の力を悪魔の力と勘違いし彼女を襲う。
さらにそこに妖怪アクロバティックさらさらが乱入し……。
登場人物
ドーバーデーモン
ボクサータイプの異星人
近接戦闘特化型の異星人、パンチ力がヤバい。
製造コストが安くセルポ星人からは、使い捨て扱いを受けている。
セルポ星人から何かを注入され、蝦蛄っぽくパワーアップした。
水中でのパンチは陸上よりも強力になるが、肺呼吸。
カミッシー
首長竜タイプのセルポ星人の助っ人
ネッシーのモデルとなった首長竜に似ている。
口から強力な攻撃を放つが知能が低く、敵味方関係無く動く物に反応し攻撃する。
あらすじ
愛羅にお母さんと呼べと何度も告げ、彼女に執着するアクロバティックさらさら。
そのアクロバティックさらさらに飲み込まれてしまった愛羅、桃、オカルンの三人は、愛羅が桃を浄化しようと持ち込んだ十字架(ライター)を使いアクロバティックさらさらの髪を焼いてなんとか腹の中から脱出した。
その後、桃の超能力でさらさらの動きを封じ、オカルンがターボババアの力を使いタックルを決めさらさらを吹っ飛ばすことに成功。
かなりのダメージを与えた。
ババア(招き猫)曰く、さらさらはまだ新しい妖怪で彼女に言わせれば三下らしく、与えたダメージで暫く霊力を使う事は出来ないようだ。
その隙にババアは愛羅からオカルンの玉を回収。
さらさらを撃退し玉も取り戻した。良かったと喜ぶ桃達だったが、さらさらに一度飲み込まれた愛羅はその命を失っていた。
感想
今回は冒頭、アクロバティックさらさらとの戦いから始まり、愛羅の死、さらさらの過去、愛羅蘇生、三角関係、セルポ星人襲撃等が描かれました。
今回はその中でもさらさらの過去が印象に残りました。
彼女は生前、幼い娘と二人、バイトと体を売る事で慎ましく暮らしていました。
その娘をヤクザに奪われ、絶望の中、ビルの屋上から飛んで亡くなった様です。
未練を残し霊として街を彷徨う内、心を無くし怪物となってしまったさらさら。
彼女の過去は桃が垣間見た断片的な物でしか無かったので、なぜ娘がヤクザに奪われたのか等、その経緯が読みたかったです。
あっ、あと、ターボババアもそうでしたが、妖怪の方には悲しい過去や優しさがあるのにセルポ星人にはそういうのが皆無なので、読んでいて楽しいです。
まとめ
今回の後半は妖怪では無くセルポ星人の襲撃が描かれました。
蝦蛄タイプのボクサーにネッシー的な何か。
何でもありのセルポ星人にオカルン達がどう挑むのか、次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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