クマ撃ちの女 7 BUNCHコミックス
作:安島薮太
出版社:新潮社
鹿の巻き狩りで勢子をする事になったチアキ。
女猟師という事とカズキの本で知名度を得たチアキをやっかむ吉田たちを後目に、チアキは知識と経験で鹿を追い込んでいき……。
登場人物他
カツヤ
チアキの伯父さん
黒髪短髪で白髪髯の男性。
昔、先輩猟師のアキヒコと猟をしていた際、アキヒコがクマに襲われ食われる場面を目撃した。
その事でクマの恐ろしさを身を以って知る事となった。
アキヒコ
カツヤの先輩猟師
口顎鬚のおじさん。
鹿猟の最中、クマに襲われ生きながら食われた。
あらすじ
集団で行う狩り、巻き狩りに参加したチアキとカズキ。
二人は北見がトド玉(轟音を出す火薬玉)を使って、目論見からそれ南に逃げた鹿の群れを威嚇射撃によって待ち子のいる西側へと誘導した。
更に、最後尾を走る鹿を撃ち、群れにパニックを起こさせる。
そんなチアキの活躍でその日の猟は何とか坊主を回避出来た。
チアキに憧れを抱く女性猟師、中野も二頭仕留めご満悦の様子だった。
ただ、彼女は解体の経験が無く、撃った鹿は何の処理もされないままだった。
中野に苦言を呈しつつ、チアキが鹿を解体していると天候が悪化し雪が降り始めた。
チアキ達はやむを得ず、二頭目の鹿を放置し戻る事を提案。
チアキがごねる中野に説教していると、北見から中央に集まって欲しいと連絡が入る。
そうして集まった猟師たちに北見は勢子の一人、吉田がいない事を告げるのだった。
感想
今回は前巻から引き続き、鹿の巻き狩りから始まり、遭難した吉田の捜索、クマ撃ちと猟師仲間、チアキの伯父、カツヤと彼の過去等が描かれました。
その中でも今回は集団行動が苦手なチアキが、鹿狩りの一件や吉田の救助、そしてクマ撃ちでのカズキの行動等で猟師仲間から認められていくシーンが印象に残りました。
これまでは協力者は取材として同行しているカズキだけでしたが、鹿の巻き狩りでの適格な行動、その後の吉田の行動を推測し、彼をいち早く見つけた事で猟師達はチアキを優秀なハンターだと認識したようです。
皆から褒められ、戸惑いながらも照れているチアキが可愛かったです。
まとめ
この巻ではチアキが仕留め解体処理して残った熊の肉を、因縁の相手である牙の欠けた熊が貪っていました。
あいつとの再戦はいつになるのでしょうか。
そちらも気になる所です。
こちらの作品はくらげバンチにて一部無料で閲覧いただけます。
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お読みいただき、ありがとうございました。