パリピ孔明 8 ヤンマガKC
原作:四葉タト
漫画:小川亮
出版社:講談社
商店街対抗の演芸大会で、英子は完成した新曲「Flower Crown」を歌い、その歌は母、英子の閉ざしていた心を震わせ、彼女に封印していた父との思い出を呼び起こさせました。
アンコールはフェアじゃない。そう言いながらも翔子は負けを認めたのでした。
登場人物
城之内きすく(じょうのうち きすく)
SSSミュージック プロデューサー
スキンヘッドで色黒の男。
日本三大メジャーレーベルの一つ。
大人気バンド「わがものがおり」のプロデュースも手掛ける。
わがものがおりボーカルのかおり曰く、悪くて傲慢で嫌な人。
かおり
わがものがおりボーカル
ショートカットで切れ長の目の女性。
口が悪い。
東海林ハジメ(しょうじ はじめ)
SSSミュージック 制作アシスタント
小太りな男性。
わがものがおりを見出した。
元々はプロデューサーだったが、アーティストにほれ込み自由にさせるスタイルが仇となり、納期までに楽曲を完成させる事が出来ずアシスタントに降格させられた。
かおり曰く、才能を見つける力だけはある。
鈴木エイヴィル
KEY TIME音楽事業部部長
金髪ベリーショートのやり手おばさん。
プロデュース部門トップ。
あらすじ
商店街対抗の演芸大会。
その勝負の行方は会場とWEBでの投票結果を待つのみとなった。
会場での投票結果は鴨川、木屋町は僅差だったが、WEBではMIAを擁する鴨川が圧倒的に上回っていた。
二位でもよく頑張った。
そんな雰囲気が流れる木屋町サイドだったが、投票の締め切り直前、WEB票がグングンと追い上げをみせた。
何事が!? 驚く英子達に中継を実況していた京都キンキラテレビのアナウンサーが寄せられたコメントを読み上げる。
「好きなものに年齢は関係ないんですね! 勇気を貰いました!」
「作品に対するリスペクトが感じられ胸アツです!」
「おじいちゃん達頑張れー!」
どうやら孔明は空いたステージを友蔵達に使わせていたようだ。
彼らの演目2.5次元ミュージカル「弱腰パンタグラフ」は原作が海外で再放送されリバイバルブームが起きていた。
その影響で投稿された動画が世界規模でバズッた様だ。
その結果、WEBの票が伸び最終的には鴨川を上回り、木屋町商店街は総合優勝を果たす事となったのだった。
感想
今回は友蔵達の活躍による木屋町商店街の優勝から始まり、MIYと英子と御朱印、KABEと孔明とサウナ、大手レーベルのスカウト、新レーベル設立、KEY TIMEの部長、鈴木エイヴィルと孔明等が描かれました。
今回はその中でもSSSミュージックの、わがものがおりのエピソードが印象に残りました。
わがものがおりは元々四人グループでしたが、プロデューサーの城之内によって音に拘り納期でもめるキーボードを切り捨てた過去がありました。
現実でもメジャーデビューにあたり、バンドメンバーを入れ替えたりしたという話はちらほら聞いた事があります。
プロとしてスケジュールを守る事は当然だとは思いますが、ミュージシャンの様な高い芸術性が求められる場合、作品のクオリティを高める事は必須である様な気もします。
アーティストとしての成功と作り出す楽曲の質。
ビジネスとしては城之内のやり方が正しいのでしょうが、個人的には質を限界まで上げた心を震わせる歌の方が聞きたいなと思いました。
まとめ
次巻は英子を巡って大手レーベルの鈴木エイヴィルや城之内と、孔明、そして東海林が色々やるみたいです。
オリジナルの残り三曲の事、レーベルの事、色々、気になります。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
漫画担当の小川亮さんのツイッターはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。