ミワさんなりすます 2 ビッグコミックススペシャル
著者:青木U平
出版社:小学館
己の欲求を満たす為、身分を偽り推しである俳優、八海崇(やつみ たかし)の家で家政婦として働き始めた久保田ミワ(くぼた みわ)。
しかし、憧れの俳優である八海を騙す事にミワの心は痛み、自分が家政婦として雇われる筈だった美羽さくら(みわ さくら)では無い事を告げようと決意する。
だが、その告白を書いた手紙は風に攫われ、ミワは八海に真実を告げられずにいた。
そんなミワに八海のマネージャー藤浦が、家政婦紹介所から電話があった事を告げ……。
登場人物
紀土健太郎(きど けんたろう)
ミワの元カレ
黒髪で浅黒い肌の男性。
正論で理論武装した合理主義者。
池月(いけづき)
八海の家の家政婦
セミロングの女性。
ミワの同僚。
ソルボンヌ大卒。
噂好き。
泉飛露樹(いずみ ひろき)
八海の家をアポなしで訪ねてきた青年
黒髪で刺青を入れた男性。
一駒(いちこま)
八海の家の家政婦
黒髪ロングの女性。
詮索好きな池月を窘める。
越乃彩梅(こしの あやめ)
トップ女優
黒髪で姉御肌の美女。
演技を見て相手のコンディションや心の内を見破れる。
あらすじ
家政婦紹介所からの電話。
それはミワにとって身の破滅を意味する物だった。
しかし藤浦が告げたのはシフトについて、今のままで良いかという問い掛けだった。
紹介所からの電話は勤務体制を本人に確認して欲しいという物だったのだ。
よかった。
そう心の中でホッとしながらも、ミワは周囲を騙し迷惑を掛けている事を自覚していた。
自分は偽物なのだと言わなければ。
そう思いつつもその思いを言葉に出来ない。
結局その日、「次は映画の話しましょうね」と微笑む八海の言葉で何も言う事は出来なくなった。
帰り道、自分は色欲に負けたさもしい女だと、自らを卑下するミワに一人の男が声を掛ける。
その男はミワの元カレ、紀土健太郎だった。
感想
今回は冒頭、真実を告げられなかったミワの後悔から始まり、元カレとの再会と激怒、映画への思いを断ち切ろうとするミワと、生きる意味を見つめ結局舞い戻ったミワ、怪しい男と八海、トップ女優が感じた八海の心の揺れ、エリート家政婦、美羽さくらとの再会等が収録されました。
今回は八海との交流よりも、ミワの葛藤に多く紙面が割かれていた様に感じました。
身分を偽っても、恋焦がれる八海の側にいたいミワ。
しかし同時に彼女は自分の欲望の為、八海や周囲の人間を欺いている事に罪悪感を抱いています。
一方、八海も映画のワンシーンを記憶しているミワに関心を持ち始めている様でした。
彼女の恋がどうなるのか。先が楽しみです。
まとめ
この巻のラスト、ミワは本来、八波の家で働く筈だった美羽さくらと再会します。
彼女との話し合いはどんな事になるのか。続きが気になります。
次巻も読むのが楽しみです。
こちらの作品はビッグコミックBROS.NETにて第1話が無料で閲覧いただけます。
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