カナカナ 2 少年サンデーコミックススペシャル
著:西森博之
出版社:小学館
見た目は凶悪ですが広い心を持ち、自分に正直な青年日暮正直(ひぐらし まさなお)。
他人の心が読める少女佳奈花(かなか)はそんな正直に魅かれ、彼と暮らし始めるのですが……。
登場人物
沙和(さわ)
正直に好意を寄せる女性
学生時代、尖っていた沙和は孤立し仲間から排除された。
そんな彼女に正直はおにぎりを食べさせたのだが、彼女はそれに感謝しながらも表面上は反発してしまい、その後、二人の関係は進展していない。
巌太郎丸(いわお たろうまる)
以前佳奈花が砂浜で出会った男
正直の知り合い。
中身は超いい人だが、見た目が怖い為、正直同様誤解される事が多い。
下浦(しもうら)
正直の店の常連
黒髪のサラリーマン。
先輩が子供の初めてのお使いエピソードで号泣していた理由が分からず、正直達にどうして先輩が泣いたのか尋ねる。
剛士(ごうし)
正直の店の常連
店での会話の流れで息子を正直に預ける
息子
剛士の息子
正直と遊んだ事でザリガニのカッコよさに目覚める。
あらすじ
その日、砂浜を散歩していた佳奈花と正直、それにおばちゃん。
砂浜で拾った貝殻を正直に見せ、なんの貝なのか尋ねる佳奈花、そしてそれに答える正直。
その姿はまるで親子の様でおばちゃんも微笑ましく思っていたが、自分の存在がその微笑ましい親子の存在を邪魔していると唐突に思う。
父親役の正直、娘役の佳奈花とくれば、母親役は自分では無くもっと若い娘で無いと絵にならない。
そんな理由からおばちゃんは正直に結婚を勧めた。
彼女は絵の重要性を滔々と語り、砂浜を歩く休日の親子の絵に必要なのはおばちゃんじゃ無くお嫁さんじゃないといけないんだよ!! と力強く言い放った。
そんなおばちゃんの勢いに押されてか、正直も一理あるねと同意を返す。
そんな二人のやり取りを聞きながら、佳奈花は正直が結婚してしまうという状況から、自分は正直が好き、それは愛なのだろうか、愛ってなに、愛はこの世で一番強い感情という結論に辿り着くのだった。
感想
今回は冒頭、正直の結婚話からの彼に想いを寄せる沙和の登場、地産地消、佳奈花と沙和と巌、初めてのお使い、少年とザリガニ、沢田再び等が収録されました。
今回はその中でも素直になれない沙和が可愛かったです。
最初に尖った印象で行ってしまうと路線変更が難しい感じは、ちょっと共感できる気がしました。
一度、そのキャラで認識されると後から変更するのはかなりヨイショがいりますよね。
後、お使いエピソードの中で、正直がナチュラルにウコンをウ○コと間違えて覚えていたのが面白かったです。
まとめ
今回のラスト、佳奈花を性懲りもなく連れ出した沢田の下へ正直が現れます。
正直にゾッコンな沙和も恐れる本気でキレた正直とは……。
次巻も面白そうです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はサンデーうぇぶりにて一部無料でお読みいただけます。