はぐちさん 8 フィールコミックス
著:くらっぺ
出版社:祥伝社
日々の生活にお疲れ気味な女性「八千代(やちよ)」と無理すれば、なんにでもなれる不思議な生き物「はぐち」の生活の記録。
この巻では年末から始まり、春先、芙蓉(ふよう)の就職までが描かれました。
登場人物
八千代(やちよ)
はぐちと暮らしているの女性
宝くじは当たらなかった。
はぐち
突然、八千代の所に現れた不思議な生き物
体の形を変えられる
無理をすれば何にでもなれる
思い出を奇跡に変えられる
電車の中ではぬいぐるみのふり
桜(さくら)
八千代のセンパイ
姉後肌の女性
ちっちゃい
気遣いの人
捻挫により松葉杖生活。
ヒロセ
八千代の同僚
お酒とパチスロが大好き
物怖じしない性格
中川芙蓉(なかがわ ふよう)
八千代の隣に住む大学生
割と天然
就活中。
じゅみょう
芙蓉と一緒に暮らしている謎の生き物
人見知り、不器用、引きこもり
なんでも壊せる
電車に乗ったり、海を見たり。
神谷(かみや)
デザイナー
垂れ目で猫口な女性。
マルチタスクは苦手だが手は早くセンスもいい。
長編 あらすじ
宝くじ
年末の繁忙期、宝くじを買った八千代はそのワクワクで忙しい年末を乗り切る。
そして当選日である大晦日、残念ながら当たる事は無かった。
こんなんじゃいい気持で年が越せないと泣く八千代を、はぐちは煩悩落としに除夜の鐘を突きに出掛けるのだった。
受験シーズン
年も明けた休日、はぐちと二人、公園に出掛けた八千代。
ベンチでお弁当を食べようと思っていた八千代だったが、進学塾ちかくの公園は受験生で溢れていた。
芙蓉の面接
面接の前日、遅くまで書類を書いていた芙蓉は翌朝、寝坊してしまい慌てて出掛けた。
それを送り出したじゅみょうは、机の上に芙蓉が大事だと言っていた最終面接用の課題シートが残されている事に気付く。
捻挫した桜
駅の階段で転び捻挫した桜。
八千代達は彼女を心配するが桜はいつもの調子で仕事をこなしていた。
そんな桜の身を案じ、はぐちはその日、彼女の家に泊る事にした。
芙蓉の就職
芙蓉の内定が決まった事で、八千代達はお祝いの飲み会を開いた。
その席で桜から仕事で苦労している八千代の事を聞いた芙蓉は、内定について思い悩む。
実は内定をもらった会社は父親の会社の取引先だったのだ。
面接官の一人は芙蓉の実力だと言っていたが、笑いながら両親の事を褒める面接官に彼女は複雑な思いを抱いていた。
英会話
英語の勉強を始めた八千代。
現役大学生の芙蓉に手伝って貰ったりしながら勉強を続けていたが、駅で道を聞かれた時には殆ど受け答えが出来なかった。
その事で落ち込む八千代を桜とヒロセは慰める。
感想
今回は就活を始めた芙蓉をメインに、いつも通りの日々を送る八千代達の姿が描かれました。
その中でも今回は内定について悩む芙蓉の姿が印象に残りました。
あらすじで書いた様に芙蓉が内定をもらった会社は、父親の会社の取引先でした。
若い面接官は芙蓉自身の実力だとフォローしてくれましたが、恐らく入社後も取引先の社長の娘という立場はずっと続くでしょう。
彼女の今回の選択が先々どうなるのか分かりませんが、個人的には自分で選んだ事は良かったんじゃないかなと思いました。
まとめ
この巻では新たな登場人物、デザイナーの神谷が登場しました。
八千代達ともつながりのある彼女もレギュラーになるのでしょうか。
次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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