君の大声を聞いたことがない 3 ビッグコミックス
著:くれよんカンパニー
出版社:小学館
劇団が解散しても演劇を諦められないかすみは、作井(さくい)と共にレンタルアクター(依頼者の要望に基づき代役を演じる)を始めました。
その最初の仕事、花嫁役で失敗したかすみの二つ目の依頼は母親役で……。
地味なOLかすみが演劇と出会い、夢を追って邁進する物語。その完結巻。
登場人物
みどり
父子家庭の娘
黒髪眼鏡の幼稚園児。
かすみを偽物とわかりつつも、やさしい彼女に懐き始める。
高柳(たかやなぎ)
地味なOL
黒髪ロングで眼鏡の女性。
ある目的の為、かすみに自分の代わりに一日職場で働いて欲しいと依頼する。
笹山薫(ささやま かおる)
ゴミ屋敷に住む老女
かすみの仕事は彼女と仲良くなり、一緒に屋敷を片付ける事。
財前(ざいぜん)
イケメンで金持ちなおじさん
妻に不倫がバレ、偽装工作としてかすみに薄幸の女の役を依頼する。
あらすじ
演劇に関わりたいかすみが新たに始めたレンタルアクター。
内容は依頼者の要望に従い、代役を演じるという物。
一回目の花嫁役は新郎とのキスが無理で失敗してしまった。
二回目の母親役は大丈夫だろうか。
そんな不安を抱きつつ、かすみは眼鏡の幼稚園児、みどりに母親として紹介された。
だがみどりは「この人、ママじゃない」と一発で見破った。
幼い頃に分かれた筈だが、みどりは自分の母親の面影を覚えていたようだ。
かすみは自分を偽物だというみどりに、それでも母親として接し続ける。
そんな中、幼稚園では発表会が催される事になった。
演目はシンデレラ。
みどりは主役のシンデレラを演じたいようだったが、友達からはブスだから無理だと言われたらしい。
涙ぐむみどりをかすみはギュッと抱きしめ、みどりなら出来ると励ました。
その後、かすみはみどりと一緒に練習を続け、配役発表の日、みどりは見事、シンデレラの役に選ばれた。
そんな事もありみどりに懐かれ、ママと認められたかすみだったが、本当の母親がもどってきて……。
感想
今回は冒頭の母親役のエピソードから始まり、かすみと同じく地味なOL高柳の代役、ゴミ屋敷の老女、不倫疑惑解消の為の薄幸の女、辞職と作井との決別、自腹を切っての舞台等が描かれました。
作品はこの巻で完結。
作品の流れとして、私はかすみがレンタルアクターで様々な役を演じ、その事で演技力を磨き舞台に立つ感じかなと思っていたので、三巻での完結は残念に感じました。
かすみは自腹で舞台に立ちましたが、出来るなら成功した彼女の姿を見てみたかったというのが正直な感想です。
まとめ
もう少し続くと思っていたので、ここでの完結は残念です。
出来ればかすみが舞台で観客や演者を圧倒する姿が見てみたかったです。
この作品は小学館公式サイトにて試し読みが可能です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。