スキップとローファー 6 アフタヌーンKC
著:高松美咲
出版社:講談社
年も明け季節は二月、バレンタインの時期を迎えていた。
実力考査も終わり、美津未(みつみ)達もチョコの事で盛り上がっていた。
登場人物
小渕(おぶち)
美津未の友人のミカと同じ英会話部の男子
ミカの事が気になっている。
志摩の友人である向井とは地学部繋がりで友人。
ゴロ
美津未の叔父、ナオの友人
黒髪眼鏡の穏やかな雰囲気の男性。
なんか、ナオといい感じ。
あらすじ
バレンタインデー。
美津未達の様子を見ながらミカの脳裏に小学生時代の思い出が蘇る。
クラスの子が男子にチョコを渡そうとして、いらねーと言われ泣いていたのを見たのだ。
あれ以来、バリバリの本命チョコは渡さないと心に決めている。
今年も女の子同士でチョコを交換し、そのついでな感じで義理チョコを配り、本命だけには少しアレンジを加えた物を渡し、ホワイトデーを待つ。
そんな消極的で面倒な方法が最適解だなとミカは答えを導き出した。
そしてその日の帰り道、同じ英会話部の男子、小渕が自分にチョコをくれないかと告げる。
それに対しミカは個数稼ぎ? と冗談めかして返し、照れた小渕もその返しに乗った。
その後の帰り道、ミカは小渕が自分の事を好きなのではと、彼の事を意識してしまうのだった。
感想
今回はバレンタインのエピソードから始まり、ミカの告白と失恋、テスト勉強会と前髪を切りすぎた美津未、普通の青春を過ごす美津未と過去を思い出すナオ、山田の恋愛観、一年生の終わり等が描かれました。
今回はその中でも冒頭のミカのバレンタインのエピソードが印象に残りました。
ミカはずっと志摩(しま)に恋をしつつ、彼が自分の浅ましさも見抜いていると感じています。
だから自分は選ばれる事はない。
そんな状況の中、小渕との事を友人に電話で茶化して話していた所を向井(むかい)に目撃されてしまい責められ、その事が切っ掛けで彼女は志摩に本命チョコを渡し告白する事を決意します。
小学生時代のバレンタインの思い出から、本気でぶつかる事を恐れていたミカ。
そんな彼女が本気の気持ちを志摩に伝える。
結果としてミカの予想通り志摩の答えは友達としか思えないという物でした。
失恋は苦く苦しいですが、ずっと想いを持ち続けたまま時間が過ぎ後悔するよりも、ミカの選択はずっと良い物に読んでいて思えました。
まとめ
次巻、美津未たちは二年生へと進級します。
クラス分けはどうなるのか、新入生はどんな人が入って来るのか。
色々楽しみです。
この作品はコミックDYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。