しあわせは食べて寝て待て 2 秋田レディースコミックスデラックス
著:水凪トリ
出版社:秋田書店
マンションから団地に引っ越したデザイン事務所の事務、麦巻さとこ(むぎまき さとこ)。
彼女は大家の美山鈴(みやま すず)の家に住む息子だという司(つかさ)という青年から薬膳を教えられ、持病の膠原病による体調不良を改善出来た。
その事もあってさとこは少し元気を取り戻す。
登場人物
マシコ
デザイン事務所のデザイナー
黒髪長髪の男性。
デザインについては修行中。
小川(おがわ)
さとこの以前の職場の同僚
さとこと同じく営業事務。
ハードな仕事で疲れている。
吉澤という女性社員のさとこへの嫌がらせに憤っていた。
高麗(こうらい)
団地に越して来たイラストレーター
ショートカットの女性。
町内会長の恩田(おんだ)に絡まれている所を司に助けられる。
八つ頭(やつがしら)
団地の16号棟に住む男性
度の強い眼鏡をかけた男性。
眼鏡を外すとイケメン。
引き籠りだったが司が外に連れ出したようだ。
目白弓(めじろ ゆみ)
団地に住む女子高生
くせ毛ショートの女の子。
家も学校も居心地が悪く、どうでもいいしが口癖になっている。
あらすじ
デザイン会社の社長、唐(から)からの誘いで、社員旅行で温泉に行く事になったさとこ。
急な話にデザイナーの二人は不満な様だったが、温泉好きな唐のおすすめという事でさとこはテンションが上がる。
作りたての温泉まんじゅうに舌鼓を打ち、唐に教わった通りしっかりかけ湯をして美肌効果のある湯に浸かる。
肌が柔らかくなる感覚にホッコリしていると、壁には露天風呂の文字が。
冬の風に身を震わせながら温泉に浸かると、吹き抜ける風がほほを心地よく冷やし、川のせせらぎと木々の香りがさとこの体を包み込んだ。
「温泉だけじゃないんだな」
その日、さとこは温泉の良さを再発見した。
感想
今回は温泉の話から始まり、以前の職場の同僚、小川との再会、イラストレーター高麗と鈴、副業としてのルームシェア、部屋を借りた女子高生、グチと唐の過去等が描かれました。
その中でも印象に残ったのは同僚の小川のエピソードでした。
彼女との再会は同じく職場の同僚だった桜木の死が切っ掛けでした。
桜木はさとこより二つ上の営業職の女性。
彼女は仕事の最中、急に気分が悪くなったと病院に向かいそのまま亡くなったという事でした。
その話をさとこにした小川も、大量の作業を抱え働いているようで疲れた顔をしていました。
生きていく為に働いてお金を稼がないといけませんが、その仕事によって死んでしまうのは本末転倒だなぁとエピソードを読んでいて感じました。
まとめ
さとこは病気が原因で週四日働くとヘトヘトになってしまいます。
ですが週四では収入としては厳しく……。
彼女が負担なく出来る何かよい副業が見つかるといいな。
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この作品は秋田書店エレガンスイブ編集部が運営するマンガサイトSouffle(スフール)にて一部無料でお読み頂けます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。