この世界は不完全すぎる 5 モーニングKC
著:佐藤真通
出版社:講談社
完全体感型VRゲーム「キングス・シーカー・オンライン」
そのゲームに参加していたデバッガー達はログアウト出来なくなり、バグが無数に存在する世界に閉じ込められる事になりました。
眠り続ける二コラを連れて、デバッガーのアキラの仲間がいるサイ公国を訪れたハガ達。
そのサイ公国でハガ達はアキラたちの指導者アルバと出会い……。
登場人物
キノシタマユ
(株)エンタメイションでデバッガーのバイトをしていた。
本来はリザードマンの女性のアバターだったが、モフモフドラゴン変身セットを装備した事で多面体のワイヤーフレーム内に?が浮かぶ姿となってしまった。
マズゥナ神殿地下遺跡群、通称ダイヤモンドの地下千階にワープし、レイドボスによって閉じ込められる事になる。
沈黙の悪魔(サイレンス)
地下迷宮ダイヤモンドのレイドボス
山羊の頭に一対の腕、四本の足を持つ巨大な魔物。
音を感知し非常に素早く強力な攻撃を仕掛けて来る。
基本、三角座り。口から炎を吐く。
あらすじ
サイ公国の指導者アルバ。
その黒髪の少年に頼み、眠り続ける二コラを起こしてもらう事にしたハガとアマノ。
アルバの力によって目覚めた二コラ(テスラ)だったが、彼女は目覚めた直後、アルバの頭を手にした杖で殴りつけた。
テスラによればアルバは各国に一体ずつ存在するメタAIだった。
テスラ達、五人のメタAIは会合によりデバッグ最優先という方針を固めていた。
しかしアルバはNPCの願いを聞き、”粉砕(スクアッシュ:巨大な手が敵を潰す奇跡)”を用いる等、まるで王の様に振舞っていた。
テスラはそんなアルバを責め、ハガにアルバの運営方針の改善要望を開発に送らせようとする。
それを事前に察知したアルバと彼に忠誠を誓うデバッガーのレンは、ハガをマズゥナ神殿地下遺跡群、通称ダイヤモンドの地下千階へと飛ばすのだった。
感想
今回はデバッガーを率いサイ公国で王になったメタAI、アルバによって地下迷宮「ダイヤモンド」に飛ばされたハガとキノシタの出会い、ハガに巻き込まれる形で同じく地下迷宮に飛ばされたアマノ、アキラ、アカネたちとカジノ等描かれました。
迷宮の最下層に飛ばされたハガはそこで、同じくワープで飛ばされたというデバッガー、キノシタと出会います。
キノシタは登場人物紹介で書いた様に、多面体のワイヤーフレームの中にクエッションマークの浮かんだ生物とかけ離れた姿をしています。
ただ、彼女は閉じ込められた事で色々ピーキーな性格になっているデバッガーの中でも、比較的まともな人物に感じられました。
彼女が元の姿(リザードマン)に戻る日は来るのか。
その辺りも楽しみです。
まとめ
この巻のラスト、ハガ達はレイドボスである沈黙の悪魔(サイレンス)に搦め手を使い強烈な一撃を浴びせます。
しかし、サイレンスは第二形態へと移行し……。
次巻、ハガ達がどう強敵を退けるのか、読むのが楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。