おとなりに銀河 3 アフタヌーンKC
作:雨隠ギド
出版社:講談社
漫画家兼シェアタイプのアパートの大家として幼い妹と弟を養っている久我一郎(くが いちろう)。
そんな彼の下にアシスタントとしてやって来た五色しおり(ごしき しおり)。
二人は互いに魅かれ合い距離を縮めていました。
彼らはしおりが引き当てた温泉旅行に一郎の家族としおりで向かい、二人の仲は更に深まりました。
そこにしおりの母親から電話がはいり……。
登場人物
五色健(ごしき たける)
しおりの父
温和な雰囲気の男性。
基本、妻の都の事が第一。
五色都(ごしき みやこ)
しおりの母
ロングヘアーの美人。
しおりの祖母の遺言「しおりの自由にさせること」でしおりが島を出る事を渋々認めたが、彼女が島を離れる事には反対している。
馬門紅葉(まかど もみじ)
島の人間
黒髪ショートの女性。
しおりの祖母に仕えていた。
しおりの棘による契約解除の為の儀式の準備を受け持つ。
彼女はしおりの味方のようだ。
小牧京吾(こまき けいご)
島の人間
マッシュヘアの少年。
将来しおりと契約し夫婦になろうと考えている。
あらすじ
「あなたの全てはここにしかないのですよ」
そう言った母にしおりは自分を大切にしてくれる人もいるし、お付き合いしている方もと答える。
そんなしおりの言葉を聞いた一郎は電話に一郎は割ってはいり、自分がしおりと真面目な付き合いをさせて貰っていると宣言した。
その宣言を聞いたしおりの母はショックを受けたのか、電話を切ってしまう。
電話が切れ、自分の行動を思い起こした一郎はワタワタと慌てた様子で言葉を紡いだ。
そんな一郎の様子にしおりは声を上げて笑い、「わたくし、愛されてますね」と微笑んだ。
そんな感じで二人の交際は不安要素もありつつ、おおむね順調にすすんでいた。
しかし棘の契約はしおりの気持ち次第で罰として一郎の体調に影響を及ぼす。
二人はその棘の契約を何とか解除したいと考え始める。
そんな時、電話の事でしおりの身を案じたしおりの父、健と母、都が島の人間、馬門と小牧を連れアパートを訪ねて来た。
一郎としおりは健と都と話し合うが、都は基本、しおりに島に戻ってほしいらしく、彼女が東京でやって来た事を認めようとしなかった。
そんな平行線の話合いの中で棘の契約の解除が話題に上る。
契約の解除については一郎たちも望んでいた事だったので、そこは素直に受け入れた。
後日、馬門が準備した契約解除の儀式に挑むにあたり二人は現在もっている恋愛感情が、棘がもたらしたものではないかと不安を抱く事になるのだった。
感想
今回は温泉旅行の二日目、契約によっての一郎の貧血から始まり、しおりの両親の登場、両親との話し合い、棘の契約の解除、おしゃれとデート、まちとふみおと花火とお祭り等が描かれました。
今回は棘の契約で繋がりを持った二人が、契約がなくなってもお互いを好きなままなのかと悩む場面が印象に残りました。
特殊な力によって好きだと認識させられている。
今までの二人の行動や言葉、感情の動きまでもが契約の結果だったら。
この巻ではそんな不安を感じる二人と、棘を抜き契約を解除した後の展開がとても心地よかったです。
まとめ
今回、両親との話し合いで一年という期限を設けられたしおり。
彼女が漫画家として一年の間になにか結果を出せるのか、しおりがどんな作品を描くのか、その辺りも気になります。
この作品はpixivコミックにて一部無料でお読み頂けます。
作者の雨隠ギドさんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。