亜童 4 ヤンマガKCスペシャル
著:天野雀
出版社:講談社
植物の力を宿した作り出された能力者、亜童。
その亜童達の管理をしていた軍人辻浦に連れ去られたリコを取り戻す為、亜童の少年エイトは力を解放し自ら餌となって失敗作たちを呼び寄せた。
その失敗作の一人、リンを倒す事にエイトは成功するも、リンの毒により昏倒、首輪の外れた亜童、レンジが失敗作の一人、アインを切り刻んだがエイトはシオンとジョー、二人の失敗作によって連れ去られる。
一方その頃、植物園の様な場所で目覚めたリコの前に、辻浦と彼女を癒した禿頭の少年ユアンが現れた。
登場人物
乾(いぬい)
亜童の研究者
白髪髯眼鏡の老人。
サディスティックで性格最悪。
エイトを拷問に掛け自分の命令に従う人形へと変えた。
西郷(さいごう)
新興宗教団体神羅教の主宰者
長髪サングラスで関西弁の男。
多分、ヤクザ。
あらすじ
リコは辻浦の命令でユアンが癒した様だった。
その目的はリコを餌にエイトを手に入れる事。
辻浦はエイトを殺そうとしていた筈、そう口にしたリコに彼は事情が変わったと話し、それ以上の説明をするつもりは無い様だった。
命を助けたのだから言う通り働け。
そう言った辻浦にリコは「はぁ!?」と困惑と共に言葉を返した。
そもそも、自分が死にかけたのは辻浦が使っていたレンジが原因だ。
来客で部屋を出ていった辻浦に憤りつつ、リコは自分を癒したというユアンに「ありがとな」と礼を言う。
ユアンはそんなリコに「君はいい人そうだ」と微笑みを返した。
感想
今回は他者を癒す力を持つユアンとリコの出会いから始まり、失敗作に掴まり政府特別監査員鈴木によってサディスティックな研究者、乾の手に渡ったエイト、ユアンの力を得る為、施設を襲撃した胡散臭い宗教団体「神羅教」の主宰者西郷、拷問によって乾の下僕となったエイト対シオン達失敗作チーム等が描かれました。
今回はその中でも行方不明だったリコとユアンのお話が印象に残りました。
鈴木、辻浦、乾の三人は亜童達を研究成果、もしくは道具として扱っていいます。
そんな彼らと違い、リコはエイトに対してもユアンに対しても人として接している様に感じました。
この巻では彼女はユアンと共に西郷達に拉致され施設から連れ去られる事になります。
リコの家出の原因となった彼女の母親がハマった宗教が神羅教なのか、そこらへんも気になります。
まとめ
今回、出番の無かった下呂(げろ)とレンジはどう動いているのか、エイトに乾が施した洗脳は解けるのか、次も楽しみです。
この作品はヤングマガジン公式サイトにて無料で第一話がお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。