三千年目の神対応 2 ヤンマガKC
著:加藤文孝
出版社:講談社
神である美少女、神木野御魂(かみきの みたま)と結婚する為に必要な印鑑を探し神の世界を旅する事になった霊感持ちの高校生、柴十蔵。(しば じゅうぞう)
御魂がかつて巡礼で回った地を巡る道中で、神様見習いのあざとい系女子、天ノ川日和(あまのがわ ひより)もその旅に強引に加わった一行の前に御魂の父が現れ……。
登場人物
御魂の父
顔に斜めに刀傷の走る強面な男
口では厳しい事を言いつつ、内心は御魂が可愛くて仕方が無い。
全能の神らしい。
あらすじ
突然現れた御魂の父は御魂たちに鋭い視線を向けながら、彼女が十蔵と婚姻し神を辞めようとしているのではないかと問い掛けた。
その迫力に満ちた外見とは裏腹に、彼の心の中は御魂への愛で溢れていた。
“みーたん お父さん寂しいよぉ”
霊感の強い人間である十蔵にだけ、その心の声は聞こえていた。
“みーたん お洋服カワイイなぁ”
“みーたんは誰にも渡さん”
御魂を溺愛する父神は十蔵と御魂を引き離そうと、記憶が消えるという神の酒を飲めと十蔵に差し出す。
父神の心の声が聞こえる十蔵は、その酒が間違って注がれた普通の酒であると気付き、飲んで記憶を失わなければ御魂との結婚を認めて欲しいと父神に切り出す。
そんな十蔵の勢いに押され父神は普通の酒を注いだ盃を手渡す。
“酔い潰してさりげなく人間界に落そう”
その心の声も筒抜けだったが、取り敢えず酒を飲む事にした十蔵に御魂が待ったをかける。
「それってパワハラだと思います」
御魂は自分の知っている父は厳しさと優しさをもっていて、人に無理矢理お酒を飲ませる様な人ではない。
「そんな人は……いえ、あなたは……私の御父様じゃありません」
その言葉を聞いた父神はみーたんに嫌われたと激しいショックを受けた。
感想
今回は御魂の父のウザ絡みから始まり、キノコだらけの休憩所、龍っぽくなった御魂と猛獣等が収録されました。
今回は御魂の父の車が旧車っぽくてカッコ良かったのと、休憩所が昭和の家って感じで居心地が良さそうでした。
父神の車は初代のシルビアに何だかよく分からない機械が付いた空飛ぶ車でした。
休憩所では十蔵が眠り茸で眠ってしまったので夢の中でしか見れませんでしたが、お風呂がホントはどうなっていたのか気になりました。
あと、郵便屋さんのバイクもカッコ良かったです。
まとめ
今回、親父はホントに何しに来たんだか……。
次巻はいまいちマイナーな神獣、麒麟をメジャーにする為、御魂達が麒麟をプロデュースするみたいです。
麒麟、私は結構メジャーだと思うのですが……。
こちらの作品はヤンマガwebにて一部無料でお読みいただけます。
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