神客万来 2 芳文社コミックス
作:ねむようこ
出版社:芳文社
人ならざる者達が願いを叶えに訪れるツバメ屋ホテルで働き始めた元OLの雲野みちる。
そんな彼女が不思議な存在を見る事が出来る原因は、幼少期、心ならずも奪ってしまった鬼の影が原因だった。
登場人物
鬼
みちるに影を奪われた鬼
天パな青年。
コンビニでバイトしている。
子供の頃、忍び込んだ人間界でみちると出会い、満月の夜に彼女に影ふみで影を踏まれ自分の影を奪われる。
影を取り戻さないと鬼の世界に帰れず、成人出来ないらしい。
みちるから影を取り戻そうとツバメ屋ホテルを訪れる。
柳(やなぎ)
鑑定士
モノクルを掛けた人間の男性。
ホテルを訪れた客が置いて行く土産(不思議な力がある)を鑑定する。
本業は民俗学の教授。
河津(かわず)
両替商
カエルな人。
ホテルの客が支払う多様な通貨を円に両替している。
番頭
瑞希の父
眼鏡の男性。
無口で存在感が薄い。
伊吹(いぶき)
瑞希の姉
前客室係。
客だった吸血鬼と駆け落ちしたようだ。
あらすじ
みちるが人ならざる者を見れるのは、鬼から影を盗んだ所為だった。
そう言われた時はまるで覚えが無かったみちるだったが、不意に香った金木犀が過去の記憶を呼び起こす。
まだ幼かった頃、虎縞のパンツをはいた少年と満月の夜に出会い、影ふみをして遊んだのだ。
その時、少年の影を踏み母に呼ばれたみちるは「次会った時は時はそっちが鬼ね」と言い残し少年と別れたのだった。
その影を奪われた少年は人間界で成長し、買い出しに出かけたみちるの匂いを追って影を取り戻そうとツバメ屋ホテルへとやって来た。
感想
今回は眠り姫、大泥棒、夢食い獏、影を盗まれた鬼、ツバメ屋ホテルの成り立ち、狼男、機織り鶴、鑑定士と両替商等が収録されました。
今回はその中でも機織り鶴の話が印象に残りました。
昔ばなしで有名な鶴の恩返し。
助けたのが翁だったり若者だったりしますが、基本、見るなと言われた機を織る所を見られ彼らの下を去るというお話だった様に思います。
コレ系の話は昔から納得のいかない部分がありました。
見られたからその人の下から去る。子供心に何で? 好きなら一緒にいればいいじゃんとずっと思っていました。
種が違ってもお互い想い合い、愛があるなら離れる必要は無い気がするんですよね。
まとめ
前巻ではみちるを恨んでいる様子だった鬼君ですが、根は意外といい鬼だった様で、フルタイムではありませんがツバメ屋ホテルで働く事になりました。
次巻ではみちるがホテルで働く切っ掛けを作った、前客室係で瑞希の姉の伊吹も登場する様です。
三巻も読むのが楽しみです。
こちらの作品はpixivコミックにて第一話が無料でお読み頂けます。
作者のねむようこさんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。