JKさんちのサルトルさん 1 モーニングKC
漫画:さのさくら
原作:大間九郎
出版社:講談社
ごく普通の女子高生、巫マリオ(かんなぎ まりお)はある日、川に浮かんでいた犬と出会う。
つぎはぎだらけで面相の悪いその犬は当たり前の様に話し始め……。
登場人物
巫マリオ(かんなぎ まりお)
女子高生
前髪パッツン、ロングヘアーの女子。
本人は美大進学に興味を持つ普通の女子高校生だが、彼女の周囲は少しだけ変わった人で占められている。
語尾は~~す。
サルトル
つぎはぎのあるパグ?
本人曰く、哲学者のジャン=ポール=サルトルで、死後、機械の腕のついたイルカに脳(意識パターン及び記憶?)を犬の体に移植されたらしい。
甲殻類が苦手。
お父さん
ロリに極振りしたエロ漫画家
金髪ピアスに顎鬚タトゥーのイケオジ。
職業柄マリオの担任には受けが悪い。
巫ミキオ(かんなぎ みきお)
マリオの兄
自称プロゲーマー。
FPSゲームぶっ殺わんにゃんロワイヤルというゲームで実況しているが、プレイヤーとしては最弱。
森中じょうろ(もりなか じょうろ)
マリオの幼馴染
ツインテールの美少女(24)
川崎水道局勤務。
ミキオの事が好きだが素直になれず憎まれ口ばかり利いてしまう。
ひろやローカーボ(豊水博也:ほうすいひろや)
バーのマスター
黒髪顎鬚で焼けた肌の男性(ゲイ)
マリオのデッサンの先生
マリオの父を狙っている。
カイリ
マリオの友人
ロングヘアーで背の高い女の子。
マリオに対し友情以上の感情を抱いている。
夕(ゆう)
カイリの弟
198cm105kgの巨漢。
その見た目から悪ぶっているが、中見はヘタレ。
仲間内での立場を守る為、マリオに彼女役をお願いする。
あらすじ
巫マリオは進路の事や父親の職業の事で色々あるが、ごく普通の高校生だ。
そんな彼女は学校からの帰り道、川に浮いていた犬と出会う。
最初は死んでいると思い、埋めるかとビニール袋を鞄から取り出したマリオに「待ってくれ」と川から上がったその犬は声を掛けた。
驚きハサミを取り出したマリオにその犬は
「暴力の行使は最大限の思慮のもと行われるべきだと私は思う」
と静かに告げた。
感想
女子高生マリオと現実主義を代表する哲学者サルトル(犬)とその周囲の人々を描いたコメディタッチの作品です。
内容は主人公マリオを始め、悩みを持つ人々にサルトルが助言を与え、それにより気持ちが変化したりするといった物。
マリオは美大進学については物語冒頭では諦めているようでした。
それがふてぶてしいサルトルと出会い、彼の言葉で少し変わった様に読んでいて思いました。
まとめ
自由とは、夢とは、自分とは、作品はサルトルの言葉を通してそれらについてが語られます。
彼の言葉には常識や固定観念がもたらす停滞を突き崩す物がある様に、読んでいて感じました。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。