カラーレス 5 ボーダーコミックス
作:KENT
出版社:リイド社
街の有力者、センゼンの延命を求める気持ちを利用し、教団は巨大な赤の色素の結晶に込められた力を解放。
結晶の競売だと偽り集められた人々は結晶から放たれた赤い光を見て暴走、その競売会場に潜入していたアヴィディアの仲間、コヴェデスも光によって自我を無くし結晶に群がった。
そんなコヴェデスを赤の結晶は取り込み核にして、赤き「色彩神」としてアヴィディアの前に顕現した。
あらすじ
コヴェデスを飲み込み顕現した赤き「色彩神」
センゼンはそれに永遠の命を望むも、色彩神は閃光を放ちセンゼンの肉体を赤い結晶へと変えた。
そんな色彩神にアヴィディアは攻撃を仕掛けるが、吹き飛ばした色彩神の肉体は一瞬で復元。
アヴィディアは仲間の色力学者アーノイに智慧をあずけ色彩神を止めるべく戦いを挑む。
しかし、彼の攻撃は時間稼ぎにしかならない様だった。
一方、足手まといにしかならないと嘆く智慧は、自分の出来る事があればとアーノイに手を引かれながら考えていた。
その途中、躓き転んだ智慧はアーノイに先に逃げてと訴える。
これ以上、自分のせいで周りの人を困らせたくない。
そう言った智慧に今は逃げて生き延びろと返し、続けて皆の為になりたいなら、貴方が今やるべき事が何か考えてと続けた。
アーノイの言葉を聞いた智慧の脳裏にコヴェデスの顔が浮かぶ。
差し出されたアーノイの手を取った智慧は「はい…!」と答え、色彩神が放つ赤い光から逃れる為、アーノイと共に再度駆け出した。
感想
今回はコヴェデスを飲み込み出現した赤き「色彩神」との戦いから始まり、謎を解く為、智慧が目覚めた街「チュウドウ」へ、その道中語られたアヴィディアの過去等が描かれました。
教団が顕現させようとしている色彩神、その為に犠牲になったコヴェデス、ずっと不明だったアヴィディアが外骨格を脱がない訳等、物語はクライマックスに向かい動いている様です。
コヴェデスの行方は第五巻の段階では分かっていません。
アヴィディアは彼については諦めている様ですが、なんだかひょっこり戻ってくるような、そんな気もしています。
真面目なアヴィディアと対照的に、陽気で食べ物に目の無かったコヴェデス。
彼との約束、アヴィディアが仮面を外さない訳をきちんと伝えられればいいな、そんな事を読んでいて思いました。
まとめ
智慧の記憶、彼女に固執する教団の意図。
そんな物も次巻、明らかになるのでしょうか。
次も楽しみです。
こちらの作品はpixivコミックでも一部無料で閲覧できます。
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お読みいただき、ありがとうございました。