よふかしのうた 8 少年サンデーコミックス
著:コトヤマ
出版社:小学館
ナズナの過去を求めて、彼女が十年前通っていた定時制の夜間学校へとやってって来たコウとナズナ。
そこでは吸血鬼、平田ニコが教師として勤めており、コウ達は流れで体験入学をする事になったのだが……。
登場人物
越後リラ(えちご りら)
夜間学校に通う女生徒
ロングヘアーで高身長のメルヘン女子。
惚れっぽくヤンデレ。
目代キョウコ(めじろ きょうこ)
ナズナの眷属候補だった女子高生
ショートカットの女の子。
父親の不倫疑惑、母親の無関心等、家庭に問題を抱えている。
母親は殺害され父親は行方不明になった。
あらすじ
ニコにナズナが生まれ付き吸血鬼(吸血鬼と人との間に出来た子供)だと説明し、彼女の忘れた過去を探している事を話したコウ達。
それを聞いたニコは二人を体験入学の学生として受け入れた。
教室に机を用意され、コウとナズナは自己紹介を行う事になる。
慣れないナズナは緊張ししどろもどろとなったが、コウは優等生の仮面を被り如才なく自己紹介をこなした。
人当たりが良さそうでハキハキとした外面を纏ったコウは、クラスメイトに囲まれる事となり、居心地の悪くなったナズナは吸血鬼仲間であるニコのいる職員室へと避難した。
その職員室で、ナズナはかつて文芸部に所属し友人であり眷属候補だった目代キョウコの事をニコから切り出される。
目代キョウコ、彼女は感情や人の機微が分からなかったナズナが、他者に興味を持つ様になる切っ掛けを与えた人物だった。
感想
今回はナズナの自分探しで訪れた夜間高校でのコウとヤンデレなリラの絡みの他、ナズナの初めての友人である目代キョウコとナズナの過去が描かれました。
十年前のナズナは当初、他人の顔がすべて同じに見え、人の事等どうでもいい様でした。
しかし、キョウコと過ごし本から知識を得る事で少しずつ人間らしくなっていった様です。
知識と経験の無さ、想像力の欠如、そんな事がナズナを他人の事が分からない存在にし、そしてキョウコとの時間がそれを埋めて行ったのだろう、そんな風に読んでいて思いました。
まとめ
終盤、キョウコに眷属にならないかと尋ねたナズナ。
キョウコがどんな選択をするのか、二人の過去に一体何があったのか、次巻も楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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