パリピ孔明 6 ヤンマガKC
原作:四葉タト
漫画:小川亮
出版社:講談社
新曲「Flower Crown」は未完成だと話し、その曲の完成をさせ聞いてもらう事で英子(えいこ)の母親翔子(しょうこ)を納得させようとした孔明(こうめい)。
彼は曲の完成には英子自身が過去と向き合う必要があると考え、英子もそれに同意します。
自らの過去と向き合い曲を完成させる為、二人は英子の故郷である京都へと向かいました。
登場人物
月見ウメ(つきみ うめ)
英子の祖母
ショートカットの老婦人。
月之見寺(つきのみでら)の住職。
面倒見が良く、寺のある木屋町の住民からも慕われている。
友蔵(ともぞう)
木屋町の住人
つんつる頭で円らな瞳の元気なお爺ちゃん。
商店街対抗の演芸大会に電車をモチーフにした2.5次元ミュージカル「弱腰☆パンタグラフ」で参加を望むもウメに没をくらう。
弱腰☆パンタグラフの衣装の完成度は高い。
門叶鞍馬(とがのう くらま)
鴨川商店街の代表
もみあげ和装で細目の青年。
呉服屋の若旦那。
毎年有名なアーティストを呼び演芸大会で二十年連続優勝を狙っている。
印象は狐。
香澄(かすみ)
英子の親友
眼鏡でセミロングの女性
実家は中華料理店「虎牢関(ころうかん)」
英子とは香澄の父母ともに付き合いがある。
家族全員三国志好き。
あらすじ
京都に帰郷した英子は祖母が住職を務める月之見寺に孔明共々厄介になる事となった。
月之見寺は木屋町の住民の集まる集会所的な側面も持っていた。
その日も住職のウメに悩みを聞いてもらおうと沢山の人が寺には集まっていた。
その集会に孔明は英子が目を離した隙に入り込み、説法する始末。
そんな孔明に呆れる英子を、祖母のウメは住民達に東京で歌手を目指していると紹介した。
顔なじみの住民達から歌ってと求められ、ウメからも歌えと促された英子はその歌声を披露。
プロの歌手みたいだと絶賛される。
更に歌を聞いた住民の一人が英子に、例の件を頼めないだろうかとウメに打診する。
例の件、それは町内会の祭りでのイベントの一つ。
商店街対抗演芸大会への出演依頼だった。
感想
今回は京都での演芸大会出演をベースに、英子の新曲「Flower Crown」のブラッシュアップの様子が描かれました。
今回読んでいて感じたテーマは人の繋がりと信頼でした。
英子達、木屋町の住人は当初、負けが続いている事もあり演芸大会への参加に乗り気でない者もいました。
しかし、英子の祖母、ウメの尽力、そして英子の歌の力で住民達の気持ちは一つになりました。
作中、描かれてはいませんがウメはずっと住民達の為に動いて来たのだと思います。
そんな彼女に対する信頼の積み重ねが、この巻での結果を生んだのだと読んでいて感じました。
まとめ
ウメへの気持ちでまとまった木屋町の面々。
その一方、金と強さという覇道チックなやり方で無理矢理纏めた感のある鴨川商店街。
次巻ではラッパーのKABEも参戦し、英子達は鴨川商店街からオファーを受けた、以前英子に客を奪われた過去を持つミヤ西表とぶつかる事になるようです。
英子曰く、まだ未完成だという「Flower Crown」。
彼女の新曲がどうなるのか、対決の行方は?
次巻も楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
漫画担当の小川亮さんのツイッターはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。